検索窓
今日:29 hit、昨日:98 hit、合計:204,346 hit

41話 ページ46

「もう一匹討伐すれば銀のコイン1枚は手に入るな」
『おお〜。そういえばこのコインってなんで集めてるんでしたっけ。』
「は?お前そんなことも知らずに学校にいたのか。」
『ご、ごめんなさい…。』

この世界の常識について私は全く知らない。
今まではずっと魔法を学べればいいと思っていたが、
いい加減社会知識も身につけた方がいいかもな。

ランスくんに説教混じりに級硬貨(コイン)について教えもらいながらそう思うAであった。

ガサガサガサ

「『!!』」

急に森の茂みが揺れ始めた。森サソリか?
ランスとAは静かに杖を構え茂みに注視する。
すると…

「誰かぁぁぁぁ!!」
「助けてくださぁぁあい!!」

茂みから飛び出してきたのはフィンくんとレモンちゃんであった。
ほっと胸を撫で下ろそうとするが、さらに後方から嫌な気配を感じる。

「おい!おまえら!何を連れてきたんだ!!」
「ランスぐん!!Aぢゃん!!よがったああ!」
「私たち、森サソリを怒らせてしまったみたいなんですぅぅ!!」

《キシャー!!》

レモンちゃんが説明するや否や大きな銀の森サソリが飛び出してきた。

しまった。私たちはほぼ眠った状態の森サソリしか相手にしていない。
ひとまずフィンくんとレモンちゃんたちを【引き寄せ魔法】で引っ張りサソリから離す。
不運なことに今までで一番巨体な個体だ。下手をすれば全滅……

「”グラビオル”」

グシャァァァ

最悪な想像をしおわる前に目前の危険生物はペシャンコになっていた。

…………天才ってスゲー。


「よがっだよぉぉぉ。ランスくんとAちゃんがいてぇぇぇ!」
「怖かったぁぁぁああ!」

一瞬で討伐が終わり、恐怖から解放された2人は涙で顔をぐちょぐちょにしていた。
フィンくんはランスくんに、レモンちゃんは私に抱きついている。ああ、可哀想に。ナデナデ

「おい、はなせ。Aも甘やかすな。」
「「みずでないでぇぇえええ」」
『まぁまぁ、人数が多くて越したことないじゃない。それに今のサソリで銀のコインが手に入るでしょう?』
「「Aぢゃあああああん!!!」」
「はぁ。…それより”アイツ”はちゃんとやっていると思うか。まさかあの2年と接触してないといいが…。」
『…はは、そのまさかでしょうねぇ。きっと。』
「縁起でもないこと言うな。」

42話→←40話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (184 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
445人がお気に入り
設定タグ:MASHLE , マッシュル   
作品ジャンル:ギャグ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

さんぽ - 絵がとてもかわゆい、、、ありがたや (2月25日 11時) (レス) @page27 id: 5b6dadf86c (このIDを非表示/違反報告)
柏餅(プロフ) - 絵が神ィィ (2月15日 19時) (レス) @page50 id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
柏餅(プロフ) - 迷惑コメント作戦神すぎますw (2月15日 19時) (レス) @page49 id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
柏餅(プロフ) - パッフルパフリストラされてるって言うの好きすぎますwwww (2月15日 19時) (レス) @page48 id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
左右田湊翔(プロフ) - わぁお絵が上手すぎる、、、、これはめしうまです (2月15日 16時) (レス) @page50 id: a4020dc7dc (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:aramaki | 作成日時:2024年1月29日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。