40話 ページ45
先生がすぐにこの様子に気づき注意すると、煽り文句を残して男は去っていた。
うずくまっていたマッシュくんが立ち上がり男を追おうとするがランスくんがそれを止める。
「おいマッシュ、相手にするな。」
ランスくん曰く、あの男は素行の悪さにより進級止めを喰らっている一個上の先輩らしい。
だが魔法使いの実力はあるようで、退学にはなっていない。
まさに実力主義のレアン寮と言ったところだ。
『マッシュくん、大丈夫ですか。もろに攻撃を受けていましたが…』
「よかった。シュークリーム潰れたかと思った。」
『はい?』
マッシュくんは懐からシュークリームを取り出した。
まじかよ。
彼には珍しく怒りを露わにしていたが
このためか。
心配するんじゃなかった。
「直に食べ物を入れるな。不衛生だ。」
「うっす。」
『その返事、絶対やめないでしょう。』
そう言いながら、3人は森へ足を踏み入れていった。
「すごく危険な匂いがするな。このまま3人で行動した方が得策だろう。
ここは長男の俺に任s…」
『どうしました?…てマッシュくんがいない?!』
先ほどまで3人で森を歩いていたはずだが、最後尾を歩いていたマッシュくんがいなくなっていた。
「はぁ、アイツは一体何をやってるんだ…。」
『変なことに巻き込まれないといいんですが…。』
「『…。』」
「『絶対何か巻き込まれ(るな)(ますね)。』」
Aとランスは同時に頭を抱えていた。
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「仕方ない。せめて俺たちは逸れないように行動しよう。
まずは銀のサソリを見つけて倒したいが…どうやって見つけるかだな。」
『サソリは基本的に岩の隙間や地中に掘った巣の中で生活しています。
森サソリはかなり巨体ですので、隠れられる場所には限りが出てきますね。』
「そうだな…。
巣穴を見つけて殲滅が一番手っ取り早いか。
洞窟や土穴を探すぞ。」
『わかりました。私は攻撃魔法に自信がないので、そこら辺は頼みますよ。長男さん。』
「ふ、まかせておけ。」
私とランスくんのペアはかなり順調に課題を進めることができた。
どうやら世界は違えど、生き物の習性はそこまで変わらないらしい。
多湿系のサソリは気温が下がると動かなくなる。
私が簡単な冷却魔法で巣穴の温度を下げ、ランスくんがそこを狙って仕留める。
この流れを続けあっという間に銅のサソリ五匹と銀のサソリを2匹討伐していた。
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さんぽ - 絵がとてもかわゆい、、、ありがたや (2月25日 11時) (レス) @page27 id: 5b6dadf86c (このIDを非表示/違反報告)
柏餅(プロフ) - 絵が神ィィ (2月15日 19時) (レス) @page50 id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
柏餅(プロフ) - 迷惑コメント作戦神すぎますw (2月15日 19時) (レス) @page49 id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
柏餅(プロフ) - パッフルパフリストラされてるって言うの好きすぎますwwww (2月15日 19時) (レス) @page48 id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
左右田湊翔(プロフ) - わぁお絵が上手すぎる、、、、これはめしうまです (2月15日 16時) (レス) @page50 id: a4020dc7dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:aramaki | 作成日時:2024年1月29日 20時