【MASHLE】イーストン魔法学校？ホグ〇ーツじゃなくて？

37話 ページ42

根気強いランスくんの指導ものと、なんとかそれらしいものができた。
努力の残骸というべきか、テーブルの８割はシュークリームが占めてしまっている。

「おお、できた。」
「はぁ、はぁ、まさか、ここまで、苦労するなんて…」
『マッシュくん、フィンくん、お疲れ様。ランスくんもよく最後までやりましたね。』
「まったくだ。一年の課題でこれじゃ、先が思いやられるな」

疲労困憊っといった感じのみんなにお茶を渡す。
ここまで大体３時間。外もすっかり暗くなってしまった。

「ランスくん、ありがとう。最初はロリコンの態度がでかい人だと思ってたけど、キミって案外優しいよね」
「ロリコンじゃない。シスコンだ。…お前が落第で退学されても俺が困る。俺に勝ったやつが劣等生なんて、拍がつかないだろう。」
「でもやっぱり態度はでかいよね。」
「まぁまぁ2人とも落ち着いて。僕たちはこの課題を提出しにいくよ！2人とも本当にありがとう！」

そう言ってフィンくんとマッシュくんは調合室を出て行った。
必然的に私とランスくんが残される。

「Aもすまなかったな。こんな時間まで付き合わせて」
『…ランスくんって人に謝ることできたんですね。』
「喧嘩売ってるのか。…いや、だが正直反省してる。マンドラゴラが暴れた時、アイツがいなかったらお前に大怪我をさせていたかもしれない。」
『まぁ、凶暴化させたのはマッシュくんですけど…。それにいい光景も見れましたし、それでチャラにしてあげます。』
「は？なんのことだ？」
『あ！私も課題の提出まだでした！「おい、ちょっとまて」
お先です、ランスくん。おやすみなさい。』
「おい！」

今回は無事ランスくんの静止の手から逃れることができた。そう何度も捕まってたまるか。

38話【最強孫属性】→←36話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す