【MASHLE】イーストン魔法学校？ホグ〇ーツじゃなくて？ (ページ40)

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35話ページ40

「せっかくならAも見てやってくれ。その方が効率いいだろ。」
『えーー』
「俺はエイムズを見る、お前はコイツを頼むぞ」

そう言ってランスくんにマッシュくんの指導を(無理やり)押し付けられた。

「よろしくねAちゃん」
『う、うん。よろしくね…。』

はぁ、めんどくさいが仕方ない。あんなことがあったはずなのにマッシュくんもランスくんも普段通りに見えるし。ならば変に気を遣う必要もないな。

『マッシュくんは魔法薬学苦手なんですか？』
「魔法薬学が、ていうより魔法全般苦手かな。」
『なんでこの学校入ったの？？？』

いや、本当になんで入ったんだ？？
そういえばマッシュくんは何かと杖で魔法を使っている様子は見せない。どちらかと言えば肉弾戦ばかり見かける。…もしや、

(いや、あまりこういうことを詮索するのは良くないな。…面倒そうだし。)
『まずはマンドラゴラに眠らす魔法をかけましょう。呪文は”クワイエントス”ですよ』
「うす…”クワイエントス”！」

《イ"ヤ"ア"ア"ア"ア"！！！！！！》

((え？！なんか悪化してない！？))

『うーん。まったく魔力が動いてないね。慣れるまで繰り返してみましょうか』
「ｺｸ)うっす。”クワイエントス”……”クワイエントス”……」

《イ"ヤ"ア"ア"ア"》

あれ…？だんだんマンドラゴラが、大きくなってる気が…

［フィン・エイムズside］

一方、フィン＆ランスチームは無事マンドラゴラを眠らすことができた。

『わぁぁあ！できた、できたよランスくん！！』
「お前みたいな劣等生でもそれくらいできて当然だ。」
『あ、ありがとう。(ランスくんってめちゃくちゃ面倒見いいんじゃ…)』

初めに出会った彼はかなり高圧的な印象であった。しかし今の彼は多少言動が気になることはあれど、根気強く自分に呪文の掛け方を教えてくれた。
もしかしたら彼は自分が想像していたよりもずっと優しい人なのかもしれない。
今日初めに声をかけてきたのも、自分たちの課題を心配してくれたからなのかも…

『あれ、そういえばマッシュくんとAちゃんたちは…？』

ふと別チームのことを思い出す。マッシュくんはちゃんとできたのだろうか。
そう思って調合室の向こう側に目をやると、

《イ"ヤ"ア"ア"ア"ア"!!!!!!》

(めちゃくちゃ凶暴化して大きくなっとるー！！！)

なぜかマンドラゴラが肥大化し、調合室の壁や天井を破壊しまくっていた。