番外編【相席食堂】 ページ38
いちゃもんをつけてきた男はシャツを破られ余計に怒りに火がついてしまった。
「てめ!!!おい何しやがんだ!!なめてんのか?!舐めてるよな??なんで拭くだけで服が破れんだよ!!」
「すみません。この破れた部分は洗って返します。」
「いやいらねーよ!!だってこれもう服じゃねーもん!!」
懐かしい。この流れ、始めてマッシュくんと出会った日を思い出すなぁ。
「だめ!マッシュくん!!私のために戦わないでください!」
「なんだ喧嘩か?!たのしそうじゃねえか!!」
『レモンちゃん、ドットくん。君たちが喋ると収拾がつかないから。一回黙ろうか』
「「すみません」」
とりあえずうるさい2人は黙らせたが、問題は解決していない。どうやってこの男を落ち着かせるか…そう考えていると、
「これ以上舐めた態度取るなら、一回痛い目見せねーとわからねぇなぁ!!!!!!」
男は我慢できなくなったのか、先ほどまでちらつかせていた銀のナイフをマッシュくんに向けて振り回してきた。
「え、ちょっと。危ないですよ」
そう言ってマッシュくんがナイフの先を親指と人差し指で掴み、
グニャア
ナイフを曲げた。それはもうコンニャクかのように。銀でできたナイフを。
「…え。え、え?ひっ、うわああああばけものぉぉぉ!!!」
男はその様子を見るなり腰を抜かして逃げていった。逃げ方まで古風な人だったな。
「あれ、シャツのこと良かったのかな?」
「うああん。マッシュくんありがどおおお」
相席してそうそうに面倒ごとを見てしまった。フィンくんも大変だなぁ。
ようやく口にできた味噌汁はかなり冷めていた。
・
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食事中
「A」
『ん?ああ、ソースですね。はい。』
「たすかる。」
「Aちゃーん、お腹いっぱいになっちゃいました…。」
『もう、だから1人で食べれるか聞いたのに。ちょっとだけ手伝ってあげる』
「わああ!ありがとうございますー!!」
「ご馳走様でした。」
『マッシュくん。口の周りカスタードだらけですよ。」
「あ、ほんとだ。」
(Aちゃんのお母さんスキルがどんどん上がっていってる気がする…。)
密かにそう思うフィンであった。
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※イラストあり
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さんぽ - 絵がとてもかわゆい、、、ありがたや (2月25日 11時) (レス) @page27 id: 5b6dadf86c (このIDを非表示/違反報告)
柏餅(プロフ) - 絵が神ィィ (2月15日 19時) (レス) @page50 id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
柏餅(プロフ) - 迷惑コメント作戦神すぎますw (2月15日 19時) (レス) @page49 id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
柏餅(プロフ) - パッフルパフリストラされてるって言うの好きすぎますwwww (2月15日 19時) (レス) @page48 id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
左右田湊翔(プロフ) - わぁお絵が上手すぎる、、、、これはめしうまです (2月15日 16時) (レス) @page50 id: a4020dc7dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:aramaki | 作成日時:2024年1月29日 20時