【MASHLE】イーストン魔法学校？ホグ〇ーツじゃなくて？ (ページ36)

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番外編【相席食堂】ページ36

実のところ私はあまりこの学校の食堂が好きではない。もちろんたまに利用することはあれど、簡易的なものであれば自分の寮室で済ますことができる。許可を取れば本格的な調理室も借りることができるし、わざわざ別棟の食堂まで足を運ぶ機会は少ない。
そして何よりも行く気力が出ないのは…

『なんで食券制なんだよ！！！』

これが理由である。
やっぱ魔法学校の食堂と言えば長机に魔法でパッと出でくるもんじゃないの？あの油まみれなイギリス料理を期待してたよこっちは。なんでしっかり健康面に配慮したレパートリーがそろってんだよ。

あの豪華な大広間を期待していた私にはあまりにも悲しい現実であった。

食堂につき券売機の前に並ぶ。

(さて、せっかく食堂へ来たし何か頼もう。本日のおすすめは…「怪鳥若鶏の唐揚げ定食」か。これにしよう)

ここは素直におすすめを選ぶ。今はちょうど夕食時でもあるためか食堂はかなり混んでいる様子だ。早く席を取っておかなくては。
しかし時すでに遅し。受取口で定食を受け取った時は見渡す限りの席は埋まっていた。

「Aちゃんどうしましょう…席が全然空いてませんよ！」
『ほんとだね…とりあえず空いてる席を探しに行こうか。』

2人で広い食堂を歩き回る。すると何やら騒がしい席があることに気がついた。

「おい！マッシュテメーいきなりシュークリーム食うんじゃねーよ！！血糖値爆上がりしちまうだろーが！まずは野菜食え！野菜！！」

「もごもももごもご。もごごmごごごももごも。(シュークリームはまずはじめに食べなきゃ。シュークリームに対して失礼だよ。」

「マッシュくん…。何言ってるかさっぱりわからないよ…。」

「おい、うるさいぞ。埃がまう。それよりソース取ってくれ。」