32話 ページ33
マッシュは地面に落ちたものを拾う。
すると急に明らかに動揺を見せた。
「ろ、ろろr、ろrr、ロリコンだ。この人。
警察呼ばなきゃ。犯罪者だ「ちがう」
じゃあ、犯罪者予備軍?」
ああ、あのペンダントを拾ってしまったのか。
マッシュくん…。
「俺は、シスコンだ。」
クラウンさんはまるで誇り高きことかのように言い放った。
マッシュくんは素直にペンダントを持ち主に返す。
そしてあの質問が放たれた。
「時にキノコ頭くん、この世で一番尊いものはなんだ?」
『…あちゃー。』
自分も一度経験した恐ろしい質問をされたようで頭を抱える。
彼のあのスイッチを押してしまったら引き返せない。
(もう逆にここまできたら放っておこう。)
私は木の影に座って手持ちの魔導書を開くことにした。
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「Aちゃん、ビン持ってるよね」
本に集中しているとマッシュくんに声をかけられた。
『え?ああさっきクラウンさんから空のビンを…
え!!人が入ってる!!』
私の懐に入っていたのは先ほど渡された空のビンではなく
中に人が入っていた。
しかもレモンちゃんや、この間知り合ったフィンくんも入っている。
いつの間にか入れ替え魔法を使われていたのか。
それをマッシュくんに渡す。
「はい。これで終わり。」
『あっ』
完全に賭けのことを忘れていた。
マッシュくんが強制的に賭けを終わらせたのだ。
クラウンさんがマッシュくんに賭けを放棄した理由を問い詰めている。
『青春してんなぁ…』
目の前の若者たちのぶつかり合いにAはババくさい感想を抱いていた。
言い合いが終わったのか、クラウンさんが銀のコインを渡しこちらへ向かってくる。
「A、帰るぞ」
『え、ちょっと、まってよ』
「またね、Aちゃん」
『う、うん。マッシュくんも。無理しないでね』
マッシュくんにそう別れを告げ、先に校舎へ向かうクラウンさんを駆け足で追いかける。
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さんぽ - 絵がとてもかわゆい、、、ありがたや (2月25日 11時) (レス) @page27 id: 5b6dadf86c (このIDを非表示/違反報告)
柏餅(プロフ) - 絵が神ィィ (2月15日 19時) (レス) @page50 id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
柏餅(プロフ) - 迷惑コメント作戦神すぎますw (2月15日 19時) (レス) @page49 id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
柏餅(プロフ) - パッフルパフリストラされてるって言うの好きすぎますwwww (2月15日 19時) (レス) @page48 id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
左右田湊翔(プロフ) - わぁお絵が上手すぎる、、、、これはめしうまです (2月15日 16時) (レス) @page50 id: a4020dc7dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:aramaki | 作成日時:2024年1月29日 20時