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31話 ページ32

「…で、君の方は?
何するの?」

…完全に雰囲気をぶち壊してしまったが、
なんとか持ち直す。

「賭けだ。お前も欲しいだろう。このコインが。」

そう言ってクラウンさんが取り出したのは扇形の銀のコイン2枚。

「お互いが銀のコインを賭けて勝負する。
負けは戦闘不能かギブアップ。
その判断はこいつ、Aがやる。
まぁ、お前はやるしかないわけだが。」

そう言って例のビンを取り出し見せつけた。
それがある限りマッシュくんは決闘を免れることができないらしい。

クラウンさんがマッシュくんに賭けを持ち出したのは
持っている銀のコインを狙っているからのよう。
…それ以外の理由もありそうだが。

確か、編入試験の時クラウンさんは
マッシュくんの行動をあまよく思っていない様子だった。

いくらひったくり犯をジャーマン・スープレックスでノックアウトしていたマッシュくんでも
あのクラウンさんに敵うとは思えない。

「なんだ、怖気付いたか?」

「いや、そうゆうのいいから。早くやろう。」

マッシュくんはクラウンさんが天才であることを知らないのか、全く怖気付いた様子も見せない。

「…威勢だけはいいな。
その前に少しやりやすくしよう。
A、下がってろ。」

Aはそう言われるでもなく15mは下がっていた。
『本当に巻き込まないで…そういうの。』
今の自分にできることは思いつく限りの防御魔法を自分にかけることだった。



「”グラビオル”」

ランスが呪文を唱えるとあたり一面の木が消えた。
いや、潰れたのだ。

ランスは重力魔法を得意としており、
周り全体に使うことで地面を”整地”したのである。

『おいおいおいヤバすぎるだろ。
こんなん死んじゃうって。
私の知ってる世界観とだいぶ違うって。」

ランスが人と戦うところは初めて見る。
桁違いの魔力にAは膝が震えた。

そんな力を見せつけられたにも関わらずマッシュは
躊躇なく一気にランスと距離を詰める。

だが、その威勢虚しく重力魔法により動きを止められてしまった。
ランスは容赦なく魔法で潰しにかかる。

するとマッシュは地面に手を突っ込み、”何か”を引っ張り上げた。
地面が割れるようにして木の根っこが飛び出したのだ。

すぐさまマッシュは距離を詰め次の攻撃に移る。
今度はランスの重力魔法に耐えきり拳をスレスレまで持っていき…

カチャン・・

地面に銀色に光る何かが落ちた。
Aはこれに見覚えがあった。

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作品ジャンル:ギャグ
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さんぽ - 絵がとてもかわゆい、、、ありがたや (2月25日 11時) (レス) @page27 id: 5b6dadf86c (このIDを非表示/違反報告)
柏餅(プロフ) - 絵が神ィィ (2月15日 19時) (レス) @page50 id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
柏餅(プロフ) - 迷惑コメント作戦神すぎますw (2月15日 19時) (レス) @page49 id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
柏餅(プロフ) - パッフルパフリストラされてるって言うの好きすぎますwwww (2月15日 19時) (レス) @page48 id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
左右田湊翔(プロフ) - わぁお絵が上手すぎる、、、、これはめしうまです (2月15日 16時) (レス) @page50 id: a4020dc7dc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:aramaki | 作成日時:2024年1月29日 20時

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