【MASHLE】イーストン魔法学校？ホグ〇ーツじゃなくて？ (ページ4)

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3話ページ4

一ヶ月もたたないうちにAはみるみる魔法が上達していった。
２０年間も燻っていた知識欲と探究心が爆発したのだ。

別荘に追われて以来、まるで正気のなかったお嬢様を見守ってきた使用人たちは目を疑った。

魔法のセンスのかけらも無いと思われていたがそれは全くの見当違いだったようだ。
彼女の体は間違いなく魔法の才能で溢れていた。そうでなければ今頃倒れているだろうといった集中力だった。

翌日、10年ぶりに両親から手紙が届いた。使用人から出来損ないと思っていた”それ”が魔法の才能を開花し始めたと聞きつけたのだろう。

手紙には

【魔法を学ぶ気があるのならば学校へ行け。
学費は出してやろう。
しかし調子には乗るな、お前はあくまで出来損ないの一本線だ。
せめて名だたる名家の者に取り入りマドル家の為になれ。
それがお前にある価値だ。】

ｸﾞｼｬ

「随分と胸糞の悪い手紙を渡してきたな
クソ親父…
まぁ、魔法学校に行かしてくれるなら願ったり叶ったりではあるか。」

(お家の事情に首を突っ込む気はないし、楽しく学べたらそのまま海外にでも逃げようかな。
でもホ◯ワーツは入学が10歳だったよな。
15歳ってことはホグ◯ーツレガ◯ーみたいに途中から転入するのか
とりあえず転入試験あるみたいだし、
猛勉強するしかない！！！)

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そう…彼女はまだ気づいていなかった。

魔法学校がホグワー◯でないことを。

この世界が額に傷のある選ばれた少年ではなく、
筋肉と拳で魔法世界をひっくり返す少年を主人公とした物語だということを……