【MASHLE】イーストン魔法学校？ホグ〇ーツじゃなくて？ (ページ29)

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28話ページ29

現在試合をしている寮は
私も所属している”アドラ寮”とライバル寮の”レアン寮”
レアン寮は手段を厭わない実力主義者が多く、
フェアプレーとは言えない行動が目立つ。

しかし実力は本物のようだ。
先ほどからレアン寮の連続得点が続いてる。

それに加え今は我がアドラ寮のチームメンバーのうち2人が話し合っているようで、ほぼ戦線離脱状態だ。

せっかくなら自分が所属している寮に勝って欲しいところだが…

ｷｬ---！！！！！！

会場の女の子たちを中心に悲鳴が上がる。
アドラ寮のエース選手が戦線復帰のところを
狙われ箒から突き落とされてしまった。

レアン寮との点差は５0点。
こちらは2人も抜け、そのうち1人はエース選手だ。

『これは逆転は難しそうですね…。』
「いや、まって！マッシュくんが箒をもった！」

フィンくんがそういうと、
さっきまで試合放棄をしていた選手が飛び立った。

(え…、あれマッシュくん？無事に入学できてたんだ。
しかも入学早々選手メンバーに選ばれるなんて
相当空飛ぶのがはやいのか？…

でもその割になんか…なんか)

《なーんか足、めっちゃバタバタしてますけど…》

この瞬間、会場の気持ちは一体となった。

アニメのように足をバタバタさせて飛んでいる(？)
マッシュくんの元へパスが回る。

それを阻止するためにレアン寮の選手が一斉にマッシュくんにかかるが…

ブォン…！！！

マッシュくんによる
大谷翔○もびっくりな豪速球でロングシュートをかました。

しかもその玉は弧を描くようにまたマッシュくんの手元へ帰ってくる。

「「『なにーーーーーー！！！！！』」」

壁はないがまるで壁打ちをしているかのように
玉がマッシュくんとゴールを往復する

物理法則を守ってるのか無視しているのかわからない
変化球によってマッシュくんは得点を次々ともぎ取っていく

９９９：６０

まさかの逆転勝利。
我がアドラ寮が1人の選手によって
初戦を制したのだ。

『あれ…魔法って、なんだっけ…』

この意味のわからない現象に
私は初めて憧れの魔法に対する何かが揺らいだ。

それ以降私は自分からドゥエロの試合を見にいくことはなかった。