【MASHLE】イーストン魔法学校？ホグ〇ーツじゃなくて？ (ページ26)

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25話【初対面と冤罪】ページ26

どうやらとんでもない冤罪をかけられてしまっているようだ。
男の只者ならぬ雰囲気からして
たまたま通りかかった一般人です！といって
見逃してくれるような人間には見えない。

(なんて説明すれば…、あ！
とりあえず学生証を出せば身分を証明できる！)

『わ、私ただの学生なんです！
たまたま放課後に街をフラフラしてただけで！
…ほら！これ学生証です！！！』

そう言ってポケットの中にあった学生証を取り出し
男の顔の前に突き出す。

(これでなんとかならなかったら完全にお縄になってしまう…。
アズカバンに連れてかれるなんて…、
ちょっと嬉しいけど！絶対３日でしぬ！！)

なんとかなれー！！の精神で男の反応を伺っていると

「…は？……いきて、、、いや、まさか…」

男の鷹のように鋭い瞳は動揺のせいか揺れていた。
小さく何か呟いているがはっきりとは聞こえない。

(え、これどういう反応だ？
まさか私は最悪な選択肢を引いてしまったのか？？)

向けられた杖は下ろされたが、男の心情が読めない。

すると

「お前…家族に兄はいるか？」

世間話のような質問を投げられた。

『へ？はい！、上に2人兄がいます！
あった記憶がほとんどないのでどんな人たちかは知りませんが…。』

「…そうか。いや、こちらも変な疑いをかけた。」

そう言って男はこちらに近づいてくる。
スラリとした、しかし逞しさも感じる腕がこちらに伸ばされた。
何をされるのか…ビクビクしているとその腕は頭上の棚へ向けられた。

「この本が欲しかったのだろう。
…これは特に問題ない物のようだ。
さっきの詫びとしてもらってくれ。」

さっきまで取ろうと足掻いていた本をヒョイっと取り
渡してくれた。

『え？あ、…ありがとう、ございます』

本当に何を考えているのかわからなかったが
もらえる物はいただく主義だ。
ありがたくいただいた。

すると、やっと店前の異変に気付いたのか
クラウンさんがこちらに駆け寄ってきた。

「A！大丈夫か！？
…っ！！あんたは！」

クラウンさんはメガネの男性に気づくと
とても驚いた顔をし、庇うように間に立つ。

「なんであんたがこんなところに…」

「仕事の調査の一環だ。なんだ、
お前は、この子とはどういう関係だ？」

今度はクラウンさんが疑われてしまう！
一緒にきたクラスメイトであると弁明しなければ！！

『彼は私ときたクラスm「俺はこいつの友達だ。
学生が友達同士で買い物に来ておかしいか？」