【MASHLE】イーストン魔法学校？ホグ〇ーツじゃなくて？ (ページ25)

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24話ページ25

今日は授業が午前までしかない。
そのため、いつもより長く自由な時間が与えらる。

勉強に勤しむ者
趣味に没頭する者。
友人と過ごす時間に使う者。

皆それぞれが思うままに過ごしていた。

Aも本来今日の放課後は
貴重な魔導書が揃っている
学校内の図書館に
入り浸る予定だったが、

こちらにきてから何かと縁の強い
ランス・クラウンによって
街に連れ出されていた。

今は街の繁華街から少し逸れた
場所に来ている。

隣を歩いているランス少年は
先ほどから骨董品を扱っているようなお店を物色しては
また別の店へ回っている様子だ。
…この調子では、帰れるのは夕方だろう。

(あーあ、せっかくの貴重な自由時間だったのになぁ。
せっかくだから骨董品の中にいい魔導書がないか探してみるか。)

魔法の世界では古い魔導書もれっきとした骨董品だ。
ものによっては本自体に強い力が宿った危険なものもある。

しかしAはそんなことはつゆ知らず
手当たり次第にペラペラと本を開いては
棚に戻していた。

『そういえば、クラウンさんが探してるものって
なんなんですか？
骨董屋を探し回るってことは
普通の店では買えないものですよね？』

「…魔法道具の一種だ。
特殊なビンでな。
まぁそのうちわかることだ。」

そう言ってクラウンさんは店の奥へ行ってしまった。

(これ、私ついてくる意味あったか？…
『お！この魔導書めちゃくちゃ貴重そうな雰囲気出してる！！』

本棚の一番上にあった本を取り出そうとするが手が届かない。
自分が魔法を使えることを忘れ、
必死で手を伸ばしていると、、

「今本を取ろうとしているそこのお前。動くな。」

低く冷徹な声によって動きを静止された。

『え？(なになに怖いんですけど！！！)』

振り返るとそこには背の高い男性がこちらに杖を向けていた。
丸いメガネをかけ、両頬に直角に曲がった黒い線が一本ずつ刻まれている。
まさに必殺仕事人！と言った表情をしていた。

「この店が許可なく不法な魔法道具を
取り扱っていると報告が来ている。
そこのお前、
この店を利用しているということは…
何者だ？いや、誰であれ処分の対象者だ。」