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20話 ページ21

『…ということがありまして…。」

「なんだそいつ。明らかにただの変態じゃないか。」

今思い出してもあの少年の全く話の通じない感じは若干の恐怖を覚える。
クラウンさんは心配してくれたようで背中をさすってくれた。

しかし、結局迷路の壁が崩れたのはなんだったのだろう。
厚さ1mの土の壁を壊すなんてそうそうできる芸当ではない。

なんてことはさておき、私はついに編入試験を合格したんだ!
これからは多くの魔法書や魔法使いに囲まれて学ぶことができる!
一体どんな魔法を使う学生たちと仲良くなれるのだろう…

Aはいつもの癖で妄想に浸りかかろうとした時…

ドォン!…ドォン!…ドォン!…ドォン!…

残り試験時間1分。急に迷路の方が騒がしくなった。

ドォン!!…ドォン!!!…ドォン!!!!…ドォン!!!!!!!…

音がどんどん…近づいて…くる。

バァン!!!!!!!!!!!!!

いかなる魔法も通さないはずの壁が崩壊した。

そして2人の少年と少女がゴールをした。








ザワザワザワ
「ありか?あれ、ありなのか?」

「いやだめだろ!」

「卑怯だ!!」

「ふざけるなよ!」


迷路の試験でまさかの壁を壊すという脳筋的なクリア方法をした2人組に
他の受験者たちは不満を示して帰れコールが起こる。

そんな批判のコールを真正面に浴びた
マッシュヘアーの少年は…

「…帰りたい。」
普通に落ち込んでいた。


そんな帰れコールの中心にいた少年の姿には見覚えがあった。
『あれ…、あの子。』

声をかけようと思ったその時、
綺麗な黄色い髪にかわいいリボンをつけた少女が叫んだ。

何やらどうやら、例の試験官が気に入らない受験者を落とすためにあれこれ手を回していたらしい。

(魔法の世界でもクズっているんだなぁ…)
つい数時間前までこの人に尊敬の念を持っていたことなんて完全に忘れました。

怒りで頭に血が昇ってしまった様子の試験官は教師とは思えないようなひどい言葉で2人を蔑む。
これは流石に見ていられない。しかし相手はエリート教師。
受験者レベルの子供では何も太刀打ちすることはできない
どうにかしてコイツを止めないと…そう思っていると



バキッ


「言い過ぎですよ、先生。」

”あの”彼がそう言って試験官の杖を握りつぶした。

『なんかこの流れ見たことあるな。』

21話→←19話【トラウマプロポーズ】



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作品ジャンル:ギャグ
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さんぽ - 絵がとてもかわゆい、、、ありがたや (2月25日 11時) (レス) @page27 id: 5b6dadf86c (このIDを非表示/違反報告)
柏餅(プロフ) - 絵が神ィィ (2月15日 19時) (レス) @page50 id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
柏餅(プロフ) - 迷惑コメント作戦神すぎますw (2月15日 19時) (レス) @page49 id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
柏餅(プロフ) - パッフルパフリストラされてるって言うの好きすぎますwwww (2月15日 19時) (レス) @page48 id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
左右田湊翔(プロフ) - わぁお絵が上手すぎる、、、、これはめしうまです (2月15日 16時) (レス) @page50 id: a4020dc7dc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:aramaki | 作成日時:2024年1月29日 20時

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