【MASHLE】イーストン魔法学校？ホグ〇ーツじゃなくて？ (ページ19)

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18話ページ19

［迷路の試験ゴール地点］

この試験はまだ始まって５分も経っていないが、
優秀な受験者の中にはすでにゴールをしている者がいた。
そして一番初めにゴールはしたのは

やはりランス・クラウンであった。

彼はその優秀な魔力を駆使して悠々とゴールしていた。
つまり編入試験の合格が確定したのである。
しかしそんな彼の表情は浮かばれない。

生まれて初めてできた友達と呼べる相手、
A・マドルがまだゴールに来ていないのだ。

今までの彼からすれば赤の他人をこんなに心配するなんて
考えもしなかった。
なんでもそつなくこなすエリートな彼でも
今の自分にできることはただ、その友達のゴールを祈るだけである。

そう祈り始めて５分ほどたっただろうか。
土の壁からやっとその友達の姿が見えた。

「A！！無事ゴールできたんだな…！」
ランスは彼女の名前を呼び、ほっと胸を撫で下ろす。

『はい！なんとか無事にクリアできました…！
初めはどうなるかと思いましたが、やはり不要の心配でしたね』

「そうみたいだな…。
たが確かにまだゴールをした者は俺たちを含めて10人くらいだ。
俺が1番なのはわかるが、Aからすればかなり上位でゴールしたな。
一体なんの魔法を使ったんだ？」

『クラウンさん、なんかさっきからどんどん余計な一言増えてきてませんか…？
まぁ、いいでしょう。教えてあげます。」

そう言ってAはポケットから手鏡を取り出した。
しかもそれはただの手鏡ではない。

「鏡？……！
迷路の全体図が写っているのか！。」

その手鏡にはまるで上空から巨大迷路を”写真で撮った”ように写っていた。

『ええ、そうです。
この手鏡と
基礎魔法の一つ。
【写真を撮る魔法】を使いました。

【写真を撮る魔法】は本来
”レンズに写った風景をとどめる”魔法です。
その力を応用して、”鏡に写った風景”をとどめました。

ですが、そのためにはこの手鏡を迷路全体が映り込むぐらいの上空まで飛ばす必要があります。
流石にそこまでの魔法はまだ使えないので、たまたま通りかかった受験者の方に手伝ってもらいました。』

「なるほどな。あの短時間で基礎魔法とはいえど、魔法のしくみを応用するとはな。
…しかし、ゴールから出てきた時お前は1人じゃなかったか？手伝ってくれたやつはどうしたんだ？」

『… 』

※作者の趣味の要素が多くなり大変申し訳ありません。
原作には【写真を撮る魔法】などの描写は一切ありません。