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16話 ページ17

ほとんどの試験課題が終了した段階で、Aは一つ気づいたことがある。



どうやら自分の実力は想像していたよりもかなり低いらしい。

いくら数週間ぶっとうしで猛勉強をしたと言っても
あくまで赤子レベルの人間がやったに過ぎない。
成長するにも限度があったようだ。

この数週間で獲得した魔法は
基礎魔法とやらにあたるらしく
日常的に使える簡易的なもののよう。

言ってしまえば、
"誰でもつかえる”魔法らしい。

それに加えて編入試験を受けるライバル達はみな
生まれてこの方ずっと魔法について勉強し、鍛えてきた猛者ばかりである。

何とか試験には生き残れているが、現状的に見ると私のレベルは中の下と言ったところか。


………言ってて悲しくなってきた。


このままでは最悪の場合、合格も難しい。

先程
試験の緊張(?)でか、
クラウンさんの様子がおかしかったので
自分なりに励ましの言葉を送ったつもりだが、
完全にあれこれ言えるような立場ではなかった。

…いくらエリートくんでもまだ15歳くらいの子供だ。

こちらとしては人生の中で何度か経験しているわけで、
受験の緊張なんて痛いほど分かるし
おばさん励ましたくなっちゃう。



だが、次で最後の試験だ。なんとしてでも生き残らないと。。。


「なんだ、さっき俺にあれだけ言ってきたくせに。
いまさら怖気付いたのか?」

先ほどまでどこか不安そうな表情をしていたエリートくんこと、
ランス・クラウンはどうやら調子を取り戻したようで、
普段どうりの無愛想な表情に戻っている。

「あんたもギリギリとはいえ、ここまで残れる実力はあるんだ。
俺が隣にいれば自信がなくなるのもわかるが、
失敗を考えたところで何も解決しない。
……そうだろう?」

『…ええ、そうですね。
エリートさまから励ましの言葉がいただけるなんて光栄です。』

本当に彼は不器用なようだが、とても優しい人でもあるようだ。




そして最終試験の内容が発表されようとしていた。

《次の試験はこれだ!!》

試験官クロード・ルッチの声が再び会場に響き渡る。

最初の試験と同様に地面が揺れ始め、、いや、それよりももっとでかい!
気がつけば視界がすべて土の壁によって遮られてしまった。

《次の試験はこの迷路を解いてもらう。

もちろんただの迷路ではない。

中にはさまざまな罠がしらけられている。

制限時間は30分。時間内にゴール地点にいたものを合格とする!》

17話【迷路の試験】→←15話



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作品ジャンル:ギャグ
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さんぽ - 絵がとてもかわゆい、、、ありがたや (2月25日 11時) (レス) @page27 id: 5b6dadf86c (このIDを非表示/違反報告)
柏餅(プロフ) - 絵が神ィィ (2月15日 19時) (レス) @page50 id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
柏餅(プロフ) - 迷惑コメント作戦神すぎますw (2月15日 19時) (レス) @page49 id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
柏餅(プロフ) - パッフルパフリストラされてるって言うの好きすぎますwwww (2月15日 19時) (レス) @page48 id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
左右田湊翔(プロフ) - わぁお絵が上手すぎる、、、、これはめしうまです (2月15日 16時) (レス) @page50 id: a4020dc7dc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:aramaki | 作成日時:2024年1月29日 20時

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