【荒北靖友】キミが教えてくれた愛

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___荒北side___



話を聞き終わって大体想像してはいたけど、


Aチャンが苦しむ理由がそんな男だと思うと


なんだか無性に腹が立ってキスしていた。




｢今日だってソイツのとこ行こうとしてたんだろォ？


都合いいように扱われてんじゃねェよ…｣




そんなクソみてぇな男のこと忘れさせたい。


俺でいっぱいになればいいのに…


そんな思いでAチャンを引き寄せ何度も唇を重ねる。




｢んっ…まって…｣




唇を離すとAチャンは潤んだ瞳で俺を見る。




｢そんな隙ありありだから変な男に捕まんだヨ！｣




Aチャンは今にも泣きそうな顔で俺を見つめる。


その瞳に吸い込まれるみたいに見つめていると、


一筋の涙がAチャンの頬を伝った。


細い糸で繋ぎ止めてる理性が崩れそうで


Aチャンを抱きしめた。




｢なぁ、Aチャン。


もうソイツのとこ行くな。


あんなヤツのことで悩むな。


苦しい顔もすんじゃねェ。


寂しいなら俺が一緒にいてやる。


心の穴なんて俺が塞いでやるよ。


だからそんな男やめて俺のこと見ろヨ…｣




｢靖友…くん…｣




｢Aチャン、好きダヨ。｣




そう言ってもう一度唇を重ねた。





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