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そんな風に思っていたのに、どういう訳か今私の目の前には彼がいる。こういうのは突然やってくるものだ。
東「なあ新開、今日古典持ってないか！？現代文だと思って持ってきたら今日古典だと言われてな！」
新「古典？俺たちのクラスは今日現代文だからな…。彩音ある？」
彩「いや持ってない。Aは？」
「えっ。」
私の引き出しにあるのは古典の教科書。あるべきはずの現代文の教科書は…無い。
「…古典ある、けど現代文忘れた。だって今日古典じゃ…」
彩「あ、今日東堂のクラスと交換だったのか〜。先週言ってたじゃん、都合で明日古典と現代文交換するって。」
新「あ、じゃあAちゃんが古典尽八に貸して、現代文を尽八がAちゃんに貸せばいいじゃないか。」
時が止まった。
高1の冬、もう陽が落ちかけている教室で私が彼を突き放したあの日。私が最初で最後の嘘をついた、忘れもしない気温8℃の教室。
＿＿＿『私ね、他校に付き合ってる人がいるの。でね、この間尽八と帰ってるとこその人に見られちゃって…。』
東『付き合ってる人、と言うのは…彼氏か？』
『…うん。その人ね、嫉妬深い人なの。だから…尽八とは話さないでくれって。』
その後、何も言わず私を見つめた彼の瞳は、今まで見たことの無いような色だった。
そんな目で見ないでと、心から思った。
『…ごめんね、もう尽八と一緒にいられないや。』
＿＿＿あの日以来、10年の月日を共にした彼とは口を利いてない。
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サナ - 恋愛のうまく行かない感じがめちゃくちゃ伝わってきてとても共感しちゃいました！！ましてやイケメンクライマー東堂さん相手ですもんね・・・とても楽しく、面白く読ましていただきました。続編も作って欲しいです！ (2023年1月30日 10時) (
レス) @page30 id: 4214704c4b (このIDを非表示/違反報告)
みさき(プロフ) - いつもありがとうございます！！もう、ずっとキュンキュンしてて、更新を楽しみにしてました！！これからも頑張ってください！！！！ (2020年10月5日 21時) (レス) id: 5a3b4ad8ec (このIDを非表示/違反報告)
Air(プロフ) - さくらんぼさん» コメントありがとうございます、嬉しいお言葉ばかりで本当に幸せです、、これからも東堂さんにキュンキュンしていただけますと嬉しいです〜！！ (2020年9月27日 0時) (レス) id: b94247b389 (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます！私も最近弱ペダ再熱しまして…東堂くん大好きなのでキュンキュンが止まりません……！これからも更新楽しみにしてます…！頑張ってください！ (2020年9月23日 20時) (レス) id: db157b534c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ネ | 作成日時：2020年9月15日 4時
