特別扱い【東堂尽八】

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東「じゃああの充電とか好きとか言ってたのは、弟に向けてだったのか！？」


「だからそうだって、私がブラコンなの昔から知ってるでしょ！？」




次の日の朝、私は初めて彼と一緒に門を抜けた。





人気者過ぎる尽八の幼馴染だと言うこと、さらに付き合ったと言うことが公になったせいで、彼のファンクラブの子達は朝から大混乱。


叫ぶわ泣くわ怒るわ…流石に怖い。





「てか私のこと怒る前にこれなんとかしてよ、私刺されるんじゃないの？」


東「無論、俺が登れる上にトークも切れる、そしてこの美形だからな。仕方あるまい。」


「仕方ないって…あとその指差し。」


東「ああこれか？これはファンサービスだよ。応援してくれている女子ファンへの。」





…やっぱ付き合えない。別れてやる。大体これが嫌であんな嘘ついたのに！
振り出しに戻ってるじゃん！



はあ、と思わず大きなため息が出る。





「やっぱ無理、私には…、」


東「A。」




横を見た瞬間に触れる。甘く、淡く、昨日のことが思い出される。


でも昨日と明らかに違うのはここは学校で、明るくて、人もいて、声もすること。




黄色い声と声にならない悲鳴、騒めきが一気に聞こえてくる。





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