＜完＞僕は使用人に恋をした【月山習】

２７食目~過去回想 ページ28

「我々グレーテ家は、




清く、正しく、美しく






前を向いて生きるのだ」


あ「はい、おとうさま!!」



「フィリアの奴らがなにをしようと、我々はやり返してはならない





正しき者に影響されれば、なんだって正しくなるのだから」






正しい意見を持ち、




何事にも屈しない






小さい頃から教わったこと







うちとフィリア家は大昔から対立する種族で








戦闘能力の高い『グレーテ家』


政治的な権力を持つ『フィリア家』






やり返そうと思えば、できる






だけどやり返さない







それがうちの



グレーテ家のモットーだった







だけどだからこそ





あんなことされたんだ








「フィリア家が……うちの情報をCCGに流した!?」




ある日突然、




うちは攻めこまれた






フィリアの家の人が、グレーテ家の家の場所を外部に流していた









たくさんの捜査官が入り込み




使用人も死んでいき







残されたのは




おとうさまとおかあさまと



私だけ







あ「怖いよぉ…」


「大丈夫よ、A」


「おとうさまとおかあさまが何とかしてくるから」







おとうさまとおかあさまはそう言うって、どこかへ行ってしまった









私を暗い地下室に置いて

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