雨の日のふたり⑤ (ページ7)

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入ってきてって、、、

考えが追い付かない。

ギュっと目を閉じる。

寒くて・・・

身体も心も寒くて洋服を着たままシャワーに打たれると泥水と混じって血も流れ出す

止めどなく溢れてくる涙をどうすることも出来なくて・・・

JK「ヌナ？」

ハッとする

JK「大丈夫？」

着ていた服を脱ぎすすぎ流し、シャワールームの掃除をしてバスルームを出ると
心配そうな顔したチョンさんが駆け寄って来た

JK「ちゃんと温まった？」

「ありがとうございました」

JK「うん、、洋服乾かせば大丈夫そ？洗濯するなら」

「乾燥機だけ借りてもいいですか」

JK「うん、どうぞ。僕もシャワーしてくるね。」

「お先ですみません」

JK「いいえ(笑)髪、ちゃんと乾かしてねヌナ」

「ﾊｲ」

手渡されたドライヤーを持って床に座り

ゆっくり静かに部屋を見回す・・・

しっかりと整頓された清潔感のある家の中・・・

きっときれい好き

雨に濡れた泥だらけの私なんかを部屋に入れてくれたんだって申し訳なくなる

ブカブカのパーカーの袖を何度もたぐり上げ髪を乾かし終わる頃

「サッパリした～」って戻って来た。

ソファーに座り髪を乾かしながら笑いだす。

「え？どうしたんですか？」

JK「ブカブカだから(笑)」

「あ、洋服乾くまでお借りします」

JK「あぃぃ(笑)」

「・・・・・」

JK「さ、ヌナ。」

「え、はい」

JK「キズ見せて」

「あ、もう平気、、ﾃﾞｽ。」

JK「いーから見せて。バイ菌入ったら大変だから。血は止まった？」

私の両手を取るとクルクル回しながら確認してる。

「・・・ｸｽ」

その様子がなんだか可笑しくて声が出てしまった

JK「え！笑われた(笑)」

「ごめんなさぃ」

JK「足は？」

短パンから見えてる膝下はどうしたんですか？ってくらい傷だらけ・・・

JK「ひどいね。病院行く？」

「え！大丈夫ﾃﾞｽ」

JK「でも、、えっと、、触ってもい？」

ｺｸﾘうなずく

JK「あ、僕スポーツトレーナーの資格も持ってるから安心してね」

私の足をあれこれ角度を変え押したり曲げたり
「これは？ここは？これ痛い？これ大丈夫？」確認してくれる

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