おにいちゃんズ！

海辺 ページ47

お久しぶりです！！！お待たせしました！！！！


ーーーーー





井口side




井「はーい皆さん着きましたよー」




「…」




新「…」




勢「…」



常「…」






井「ですよねー。」






時刻は午後9時。






1時間くらい運転してゴリゴリの体を思いっきり伸ばして、まずはAちゃんを起こす






井「Aちゃん、着いたよ〜」






「…ぅえ？海？」





井「うん、海だよ〜」





勢「ぅぅーん、もう着いた？」





井「あ、遊も起きた」






新「…めっちゃ寝てた」






常「体痛ぇー」







井「え、Aちゃん1人起こしたら全員起きるシステムなに？」






半寝ぼけのAちゃんが俺の言葉を聞いて
にへぇっと笑う。うん、かわいい、はなまる。





勢「おわぁーもう9時か」





常「さみぃな」






夜の海風は冷たくて



鼻を赤くして笑うAちゃん



を見てニヤける俺。







新「ニヤニヤしすぎ」




井「え、わかる？」



新「超わかりやすい」





「新井さーん！井口さーん！こっち！」





新「あ、はーい」





井「待ってね〜！いますぐ行くからね〜！」








楽しそうに貝殻を探す姿は、見てるだけで幸せで






あー、海来てよかったなぁ、なんてぼそっと呟く





新「あ、Aちゃんの悩み聞いてない」




井「ほんとだ。まあ後で大丈夫でしょ。今すごい楽しそうだから」






新「そうだな、楽しそうにしてるのが1番」







なんか俺たち、親になったみたいだなぁ




娘を見守る父親の気持ちが痛いほど分かる




井「どっか、お嫁さんに行っちゃうのかなぁ」




新「え？」




井「いや、Aちゃんも言ってる間に２０歳なっちゃうじゃん」





新「そうだね、出会いがあるかもね」





井「こんなど田舎で？出会い？」






新「…まあ、あるっしょ。」









井「おじいちゃんしかいねえぞ…」


新「言うな」







和輝が俺の頭をバシッと叩く。




漫才みたいな掛け合いにふふっと笑いが溢れて






でもやっぱりいつかは俺たちの元を離れてしまうAちゃんの後ろ姿を見て、少し寂しくなった。

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