気付いて恋 ○Kazunari○ (ページ13)

今日:6 hit、昨日:0 hit、合計:1,680 hit

１２ページ13

.

.

とりあえず毎日深夜まで
職場に残って仕事をしていた。

全部完璧にこなしてきた。

.

…つもりだった。

.

.

あの悪夢のような記念日祭りから早5日。

いつも通り、
じゃないか。
いつもより5分だけ遅れて会社にいった。

.

何かが違う。

普段と。

ざわついている。

慌ただしく。

.

あ「課長、遅れてすみません。
　
　何かあったんですか？」

大「…大変なことになった…」

え、何が。そう口にする前に、

うちのお偉いさんの畠中さんが

足早に私の部署へとやってきた。

.

畠「うちの最大の取引先である会社、大仲は知っているな？

　そこのCEOから連絡があった。

　うちとの契約を切りたいそうだ。」

強い口調で続ける。

畠「この中で取引先との連絡を担当している者は誰だ？

　大野にメールを転送するよう指示があったはずだ。

　 …しなかったやつはどいつだ！

　自分が何をしたかわかってんのか？」

.

大仲…大仲…大…

あ…

私だ…

私が前に頼まれてた…

.

声を上げようとしたその時、

隣から声がした。

.

.