金田一少年の事件簿N(neo) #1銀幕の殺人鬼

3話 ページ4

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竜「凄いですよ！蔵沢先輩から声掛かるなんて」

そう言って立ち上がった竜二を座らせたお兄ちゃん。

一「何が凄いんだよ」

貴方「蔵沢先輩は、日本映画界の巨匠、蔵沢あきらの孫だよ？」

一「あ〜それって、七…七不思議」

竜「違う」

一「木の実ナナ」

竜「誰っすか？それ」

一「木の実ナナってさ」

竜「七光りですよ。しかも、蔵沢先輩が去年監督した『殺人鬼スコーピオン』っていう自主映画が日本アマチュアシネマでグランプリを取ったんですよ」

貴方「何でも、おじいさん譲りの高校生離れした出来だってプロからも声掛かってるらしいよ？」

泉谷「おい蔵沢！何で黒河を主役から降ろすんだよ！俺は彼女のイメージでこのシナリオを書いたんだぞ！」

蔵沢「黒河は役のイメージに合わない。主役は彼女でいく」

泉谷「だったら俺は降りる」

蔵沢「勝手にしろ」

一「あれ誰？」

貴方「泉谷先輩。あの人も映画研究部の人だよ」

一「ふ〜ん」

すると泉谷先輩が蔵沢先輩に近づき、耳元で何かを言った。

一「黒河って誰？」

竜「映研の看板女優ですよ」

貴方「凄いキレイって有名なね」

竜「そうか。蔵沢先輩、黒河って人を捨てて美雪先輩に乗り換えようとしてるかもしれない」

一「えっ？」

貴方「違うと思うけど……」



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