金田一少年の事件簿 獄門塾殺人事件

27話 ページ27

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竜「…僕は、見て見ぬ振りをしてたんです。マー君が、あいつらにいじめられてるのを」

一「佐木……」

竜二は震えた声で言った。

竜「やめましょうよって言えなかった。僕のそういうのも、同罪だと思うんです。あの時、僕がちゃんと止めてれば……」

一「事件が起きたのは、お前のせいじゃないだろ。赤尾が怖いのか？」

竜二はお兄ちゃんの言葉にうなづいた。

お兄ちゃんは、竜二の肩に手を置いた。

一「大丈夫。…俺がついてる。Aにだって頼っていいから。一緒に帰ろう。な？」

竜二はまたうなづき、立とうとした。

お兄ちゃんは、竜二が立とうとして橋が揺れたと同時に叫んだ。

一「あっ動かないで！」

竜「先輩…高所恐怖症」

一「ゆっくり…ゆっくり帰ろう」

竜「ちょ…大丈夫ですか？」

一「大丈夫じゃないんだな」

…さっき、ちょっとでもお兄ちゃんの事かっこいいと思った自分に後悔した。

後先考えてから行動してよバカ兄貴‼︎

貴方「お兄ちゃん、竜二、モタモタしてたら置いて行くからね！」

一「え？ちょっ、A待てよ‼︎」

竜「A、すぐ行くから！」



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