No.9 ページ9
【SAKURAI】
和「きゃっ…！
…さと！あったかいよ！」
片脚がないから、バランス取るのが難しいかなー、なんて思ってたんだけど、そこは器用な和也くん。
無意識に上手に重心を傾けて、バランス取れてる。
それは智くんも一緒で、綺麗にバランスとるんだなぁ、これが。
智「んふふ、あったかいねー、かず。」
いつものちょっと大人びた感じが抜けた和也くんとおじいちゃんみたいになっちゃった智くん(笑)
二人とも、ずーっとにこにこしてる。
さっき、浅い方にも入ったんだけどね？
和也くんが足浮かせて手で動くことが出来るから、自由に動けるのが凄い嬉しかったみたいでさ。
2人だけで、追いかけっこしてたんだよ。
そういうの見ちゃうと、やっぱにやけちゃうよね。
…うん、もうね、しょうがないよ。
だって可愛いんだもん！
A「みんなー、一旦上がろう！
お水持ってきたよー。」
結構遊んでたのかな？
相葉くんが、水買ってきてくれたみたい。
S「1回休憩しよっか？」
智和「えー…。」
S「15分だけ。ね？
2人の体が、寒いよー、ってなっちゃうから。」
智和「…うん。」
若干不満げだった2人だけど、渋々了承してくれた。
先に和也くんを上げて、俺がタオルで包んで椅子の所まで連れていく。
そこでいっぱいあったはずのタオルが切れちゃって…。
慌てて相葉くんが更衣室まで取りに行った。
智くんはプールサイドに上げた浮き輪をいじってたから、相葉くんが来るまでは見てたんだけど…。
相葉くんがこっちに戻ってきたところで目を離しちゃったんだ…。
…相葉くんが俺の後ろを通り過ぎた辺りだった。
智「きゃっ…！！｣
ってちっちゃい悲鳴と、
相「さ、智くんっ！！」
って大きな声。
…水に飛び込む音。
慌てて振り返ると、水を片腕だけで上手く掴めなくて沈みそうになってる智くんと、すごい勢いで泳ぐ相葉くん…。
呼吸が、止まった。
息ができなかった。
和「…っや、だ、やだ、さと、さとっ！！」
和也くんの大きな声に引き戻されて、椅子から降りようとする和也くんを抱き抱える。
こんな所で転んだら大変だ。
S「大丈夫、和也くん、大丈夫だから…！」
こんな言葉が、今の俺の限界で。
暴れる和也くんを落とさないようにするのが、精一杯だった。
溺れた智くんは、かなり水を飲み込んでしまったらしい。
プールサイドで相葉くんにしがみついて、苦しそうに咳き込むばかりだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 317人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
智宮SK(プロフ) - (名前)ゆぃ@あらしっくす←さん» コメントありがとうございます！そう言って頂けて、嬉しい限りです。色々な試練もありますが、暖かく乗り越えていけるようなそうな作品にしていきたいと考えております。これからもどうぞよろしくお願いします！ (2019年1月20日 15時) (
レス) id: 5c0a0b0fa2 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)ゆぃ@あらしっくす←(プロフ) - 智宮SKさん、いつも更新楽しみにしています！設定も内容もものすごく良くて、本編の方もこちらの方も大好きです。語彙力低くてすみません(笑)これからも更新楽しみにしています！陰ながら応援しています。 (2019年1月20日 0時) (レス) id: 8d153c8151 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：くろしば | 作成日時：2019年1月6日 1時
