No.36 END ページ36
【MASAKI】
ま、そんなこんなで約2ヶ月。
風間も幼稚園を解雇されることなく働いてるし、俺も朝は書店に居る。
お昼は2人に任せてるんだけどね。
智と和もいつも通り幼稚園に行ってるし、松潤のおやつタイムだって定番。
あとは、翔ちゃんが戻ってくるだけだよ？
…ね、翔ちゃん。
深「うん、数値も傷も問題ありませんね。
退院、おめでとうございます。」
櫻「良かった…。
ありがとうございました。
2ヶ月間、お世話になりました。」
深「あまり体を張りすぎないように。」
櫻「…はい…。ぜひ、そうします。」
ニコッと笑った翔ちゃんは、2ヶ月前と同じ顔。
リハビリも超頑張ってたもんね。
今は夕方4時まえ。
そろそろ、来るぞ…？(笑)
智「しょーくん、」
和「しょーちゃん、」
智和「たーいん、おめでとー！！」
叫びながらド派手に病室のドアを開いたのに、ゆっくりした足取りで入ってきたマイペースすぎるうちの子達。
2人で、大切なものを運んできたんだよね。
俺が持ってこうかとおもったんだけど、『もってくの！』って聞かなくてさ。
根負けして任せたんだ。
和「しょーちゃん、」
智「どーぞ！」
櫻「えっ…？」
2人から受け取った袋を開いた翔ちゃんは、目を丸くする。
智「しょーくんはね、さくらいろなの。」
和「ふわふわして、あったかくて、ピンクのさくらみたいにとってもやさしいの。」
智「それでね、さととかずと、まーちゃんとまつじゅ、かざませんせーもいるの。
しょーくんは、まんなか！」
和「みーんな、ずっといっしょ！」
智和「まもってくれて、ありがと！！」
櫻「智、くん…、和也くん…。」
相「職人さんにね、会いに行ったんだ。
智が、どうしても絵を描きたいって。
そしたら快く引き受けてくれてね？
翔ちゃんは、桜色なんだ！って、何個も何個も2人でいろんな桜色作ってたんだ。
すごく派手だけどさ。
…使って、くれるかな…？」
櫻「…当たり前だよ。
使うに決まってる。
毎日毎日、ちゃんと使うよ。
約束する。
智くん、和也くん、相葉ちゃん…。
…ありがとう。ほんとに、嬉しいよ…！」
泣きそうな顔で笑う翔ちゃんは、やっぱり桜の花びらみたいに綺麗だった。
オレンジ色に染まる道を歩く、双子と俺と、桜色の義足をつけた翔ちゃん。
家ではご馳走を作ってくれている松潤と風間が、翔ちゃんの帰りを今か今かと楽しみに待っている。
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智宮SK(プロフ) - (名前)ゆぃ@あらしっくす←さん» コメントありがとうございます！そう言って頂けて、嬉しい限りです。色々な試練もありますが、暖かく乗り越えていけるようなそうな作品にしていきたいと考えております。これからもどうぞよろしくお願いします！ (2019年1月20日 15時) (
レス) id: 5c0a0b0fa2 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)ゆぃ@あらしっくす←(プロフ) - 智宮SKさん、いつも更新楽しみにしています！設定も内容もものすごく良くて、本編の方もこちらの方も大好きです。語彙力低くてすみません(笑)これからも更新楽しみにしています！陰ながら応援しています。 (2019年1月20日 0時) (レス) id: 8d153c8151 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くろしば | 作成日時：2019年1月6日 1時
