No.23 ページ23
【SHUNSUKE】
ようやく病院に着いてくれたかと思えば、櫻井さんがものすごい勢いで救急センターに運ばれていく。
それに続いて、智くんと和也くんも車椅子に乗せられて行った。
『こちらでお待ちください。』って連れていかれた廊下のベンチ。
すとんと足の力が抜けて、倒れ込むように座った。
風「あ…、でんわ…。」
ポケットからケータイを取り出して、相葉くんの番号を押す。
ワンコールも聞かずに繋がった電話。
聞こえてくるのは、相葉くんの声。
…無性に、安心する。
そんな場合じゃないのに…。
相「風間？！
どこ？どこになった？！」
風「…うん、五十嵐大学附属病院になったよ…。」
相「分かった、すぐ行くから…。
風間、ありがとう。
ごめんね、不安にさせて。」
風「…ううん。
俺が見てなかったのがいけないから…。
ほんとに、ごめんなさい…。」
相「…お前は悪くないよ。
事故だったんだ。
…すぐ、行くからさ。
待ってて。」
風「…うん。」
相「じゃあ切るよ。
後でね。」
風「うん…。」
プツリと途切れた電話。
…相葉くんは、優しいから。
こんな俺にも、『お前は悪くない』って言ってくれる。
でもさ。
俺なんだよ。
俺の監督不行届なんだ。
もっと注意深く周りを見ていればよかった。
…とりあえずは、クビになるだろうなぁ…。
…辛い。
この仕事、好きだったのに。
でも起きたことは変えられないよね。
…しょうがない。
明日から、お見舞いに通おう。
…でも、それより…。
櫻井さんは大丈夫なのかな…。
…なんて考えられてた俺は、まだ余裕だった。
救急センターの自動ドアが開かれて、スクラブを着た女医さんが出てくる。
深「同乗されていた風間さんでよろしいですか？」
風「あ…、はい。」
深「救命救急センターの深田といいます。
櫻井さんの状態についてなのですが…。」
風「櫻井さんは…、大丈夫なんですか…？！」
深「…大変危険な状態です。
双子ちゃん達は検査をさせて頂きましたが、捻挫と擦り傷、打撲以外に特に怪我はありません。
…櫻井さんは…。
肺挫傷と5本の肋骨骨折をしています。
それから…。」
風「それ、から…？」
深「櫻井さんは、義足をつけられていますよね？」
風「は、はい…。」
深「その義足が壊れたことによって、かなり切断した傷口にダメージを与えています。
感染症になる可能性が、かなり高いです。」
…開いた口が、塞がらない。
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智宮SK(プロフ) - (名前)ゆぃ@あらしっくす←さん» コメントありがとうございます！そう言って頂けて、嬉しい限りです。色々な試練もありますが、暖かく乗り越えていけるようなそうな作品にしていきたいと考えております。これからもどうぞよろしくお願いします！ (2019年1月20日 15時) (
レス) id: 5c0a0b0fa2 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)ゆぃ@あらしっくす←(プロフ) - 智宮SKさん、いつも更新楽しみにしています！設定も内容もものすごく良くて、本編の方もこちらの方も大好きです。語彙力低くてすみません(笑)これからも更新楽しみにしています！陰ながら応援しています。 (2019年1月20日 0時) (レス) id: 8d153c8151 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くろしば | 作成日時：2019年1月6日 1時
