6：怪我の時間【MASAKI】 ページ6
相「翔ちゃんっ！！」
芝生に倒れ込んだ翔ちゃん。
今日初めてあったばかりなのに和と智に自分の辛いことを打ち明けてくれて、2人に勇気を与えてくれて…。
その上、手を付けない智を助けてくれた翔ちゃん。
そんな彼が、綺麗な顔をぎゅって歪めて右脚を抑え込んでる。
相「翔ちゃん！翔ちゃんっ！！」
櫻「あ…ばちゃ…、しー…っ…」
相「し、翔ちゃん…っ…！！」
櫻「俺…、の、せいで…っ…、ふたり…、は、だめ…っ…！」
相「え…？」
櫻「ふ、たり…、…じめ、…っ、れる…」
相「…っ！」
いじめ…、自分のせいで双子がいじめられちゃうのは困るって言ってるんだ…。
相「翔ちゃん…。」
ふと周りを見れば、子供を預けに来た母親がちらほら…。…見られてる。
櫻「あ、ばちゃ…、だ…じょぶ。ね…？」
風「相葉くん！」
相「か、風間…。」
風「とりあえず、1度運ぼう…。ここだと目立ちすぎるよ。
職員室、貸すから。」
相「いや、でも…。」
風「そんなこと言ってる場合じゃないだろ…？！櫻井さんになんかあったら…！」
相「いい、の？」
風「うん、とりあえず、中に…。」
櫻「っ…、いい、いい、です…っ…！」
風「え？」
櫻「ただ…、壊れ、てる…だけ…。
か、える、から…っ…。」
風「壊れ…？え…？」
相「こ、壊れたって…！翔ちゃん、いつ…？！」
櫻「…ふふ…。」
翔ちゃんはふわふわって笑うだけで、俺の質問には答えない。
…絶対、あの時…。
智が、転んだ時だ…。
相「翔ちゃん、ごめん…！俺が、ちゃんと手繋いでなかったから…！」
俺がそう言うと、翔ちゃんはそっと腕を伸ばしてくる。
戸惑ってると、俺の口に細い人差し指が当てられた。
櫻「しぃ…、だよ…？」
翔ちゃんは、痛くて辛くて苦しいはずなのに…。
相「…ありがと…、翔ちゃん…。」
ふわふわって、俺のために笑ってくれる…。
翔ちゃんが俺のことを助けてくれてる。
…俺も、翔ちゃんの力にならなきゃ。
相「翔ちゃん、抱えるよ？痛かったら言ってね？」
櫻「あぃ…ば…、ちゃん…？」
相「いくよ…？」
できるだけ、できるだけそっと持ち上げる。
櫻「っ…い、っ…！」
痛い…かもしれない。
ごめん…、だけど、早く義足を外してあげたいんだ。
早いスピードで浅く呼吸する翔ちゃんを抱えて、俺は風間と園内に向かった。
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智宮SK(プロフ) - 美唯さん» コメントありがとうございます。楽しんで頂けて嬉しいです。私も読み返してみて、アルファベットの方が読みやすいと感じましたので変更しました。またおかしい所が残っていましたら、お知らせください！これからもどうぞよろしくお願い致します。 (2018年10月1日 17時) (
レス) id: 386f8f3e08 (このIDを非表示/違反報告)
美唯(プロフ) - お話、楽しく読ませていただいてます。嵐のメンバ―台詞「」の前の名前、平仮名もいいけどアルファベットでも良いのかなって……。また続き楽しみにしてます。 (2018年10月1日 16時) (レス) id: aa7b064b40 (このIDを非表示/違反報告)
智和(プロフ) - 東屋女将さん» コメントありがとうございます。楽しんで頂けて嬉しい限りです！これからもどうぞよろしくお願いします。 (2018年9月11日 21時) (レス) id: 5c0a0b0fa2 (このIDを非表示/違反報告)
東屋女将(プロフ) - 智和さん、こんばんは。ドキドキしながらストーリーを読ませて頂いてます。更新は智和さんのペースで構いませんのでお待ちしてます。 (2018年9月11日 2時) (レス) id: 4d369a7350 (このIDを非表示/違反報告)
智和(プロフ) - まなさん» コメントありがとうございます。とても励みになります！双子と翔君はハンデがある設定ですが、そのハンデにも負けないくらいの明るいお話になっていくことが出来ればなと思っております。これからもどうぞよろしくお願いします！ (2018年9月3日 21時) (レス) id: 5c0a0b0fa2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くろしば | 作成日時：2018年8月30日 12時
