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大「ただいま!」
涼介は僕が帰ってくると飛びついてくるようにお迎えしてくれるだろう。そう思ってたけど元気な声は返ってこない。
「…っ、けほっ!けほ…!」
大「涼介?!」
その代わり聞こえる涼介の咳。
嫌な予感しかしなくて僕は急いでリビングへ向かった。
涼「だいちゃ…っはぁ、ゲホッ!っ…けほ!」
嫌な予感は的中し発作を起こして激しく咳き込む涼介。
大「なんで、どうしたの?」
涼︎「…っ、ひゅ、げほっげほ!うぅ、ごめんなさ…っ…」
泣きながら謝る涼介を見て不思議に思ったけどその理由はすぐに分かった。
涼介の近くの窓は開いている。
窓から入ってくる冷たい空気を吸い込んだために発作が起きてしまったんだ。
僕は慌てて窓を閉めて涼介の苦しさを和らげるお薬の電源を入れる。
そしていつも母さんがやっているようにもくもくと出てくるお薬を涼介の口元に近づけた。
大「大丈夫だよ、もくもくするね?」
涼「うぅ……っ、ぜぇ、げほっげほ!っひゅ、」
父さんや母さんがいない2人だけの時に涼介が発作を起こすのは久しぶりだし、ポロポロと涙を流し苦しそうに呼吸する涼介を見るのはとても辛くなる。
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作者名:はな | 作成日時:2021年12月27日 18時