Lupinus (ページ6)

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僕に至っては自分でも何を考えてるのか分からない。
ただその場に立ち続け沈黙の時間が流れて行く。

慧｢おーい、大丈夫？｣

ましゅまろみたいにふわふわな伊野ちゃんの声。
一瞬誰に問いかけてるのか分からなかったがたぶん僕だろう。

侑｢あっ僕は大丈夫です、、｣

慧｢そう？侑李くんありがとね｣

侑｢え…？｣

慧｢いつも涼介のこと助けてくれて｣

侑｢え…そんな、僕なんて……、僕なんて何にも出来ないし…｣

あれ、もしかして僕泣いてる？
言葉を発する度に勝手に涙がポロポロ出てくる。

侑｢だって、友達なのに何の役にも立てないっ…泣
ごめんなさい……涼介起きちゃうね…、｣

僕は急いで涙を拭いて何事も無かったかのように出ていこうとした。
しかし予想外の言葉が返ってきた。

慧｢何言ってるの｣

侑｢え……？｣

慧｢涼介は侑李くんがそばにいてくれるだけで安心出来ると思うけどな…。｣

そばにいてくれるだけで………

この言葉で僕の肩にのしかかっていた重苦しい塊はすっと軽くなった。

僕は咄嗟の思いつきで寝ている涼介の手をそっと握る。

｢僕がいるからね｣

辛そうな涼介の表情も少し緩んだような気がした。

Fin.

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追記

違反している箇所を指摘していただき作品とお話を載せ直しました…
不快に思われた方、そしてお気に入り登録をしてくださってた方本当にすみません(＞＜)反省しています。