▲ ページ36
JHside
『さて、歩いてここまで来たはいいけど。ジョンハナ、どこ行く？』
なんて、さっきまで怖いくらいの瞳で俺のことを見ていたAとは打って変わって、楽しそうに話しているA。
その瞳には光が灯っていない。
そのことに気づいてしまった以上、気になってしまう。
JH「せっかくだし、お揃いのものでも買う？肌寒くなってきたし、薄手のトレーナーとか。」
『え、めっちゃいいじゃん。見に行こ。』
そう言って俺の手を引くA。
『このお店とかどう？よく服買いに来るんだ〜』
そう言って指を指したのは、高級ブランドではなく、一般の人でも買えるようなお店だった。
確かに、Aはスポンサーでプレゼントされたブランド品以外は身に付けていない気がする。
それでも様になるAは素がいいんだと思う。
唯一高いものを買っているとしたら、俺達の誕生日プレゼントと、ピアスとか指輪くらい。
ジョシュア以上のお金持ちなのに、それを見せつけるようなことをしない。
そんな大富豪だったら、もっと偉そうにしていいくらいなのに。
『わ、これ可愛い…！どう？サイズもあるし！色違いもある！』
そう言って見せてきたのは、胸元に狼が刺繍されている緑のトレーナー。
逆の手に持っているのは、色違いで同じく胸元に天使の羽が刺繍されたピンクのトレーナーだった。
すごくシンプルなのに、可愛くて、触り心地も気持ち良かった。
JH「いいんじゃない？」
『ほんとに？嫌だったら違うの探すよ？』
JH「んーん。着心地良さそうな生地だし、この胸元の刺繍が可愛くていいと思う。」
『でしょ！じゃあ、これにしよ！！』
なんて俺を置いてルンルンでレジに向かうA。
お金！と思って、急いでAの後を追う。
『袋別で！あと、支払いカードでお願いします！』
「いつもありがとうございます！値引きしておきますね！」
『え〜！全然大丈夫ですよ？！元々ここのお店はコスパがいいのに……』
「いつも買ってくださるのでそのお礼に！」
『じゃあ…お言葉に甘えて！』
財布を出そうとした時には会計されていて、それを見たAは「大丈夫だよ。」と、俺の手を止めた。
綺麗に畳まれて可愛い袋に別々で入れられる。
『ありがとうございます！また来ますね〜あ、そっちのピンクの方は彼に！』
「また来た時も値引きしますね〜！」
楽しそうだな…と、俺は定員さんから袋を受け取った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 826人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ムルーア(プロフ) - 初めまして💜まだ途中までしか読んでないんできけど途中まででも好きな作品です😍気にしないで麗さんペースで大丈夫ですよ🥰これからも楽しみにしてますね😍❤️🔥 (11月14日 23時) (
レス) @page10 id: e97b81299d (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 羅夢さん» 羅夢さん！ありがとうございます😭今、色々行き詰っていて更新できてないんですけど頑張ります！！ (2022年12月30日 0時) (レス) id: f838d5d972 (このIDを非表示/違反報告)
羅夢(プロフ) - 主さん初めまして！初めてこの作品を読んですぐにこの作品好き！となりました！次の更新楽しみにしてます^^ (2022年12月29日 17時) (レス) @page11 id: 20c6df5460 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - りんさん» りんさんありがとうございます！！もっと積極的に楽しみにしちゃってください笑 私が期待に応えられるように頑張るので笑 告白...？？(違う) (2022年9月11日 0時) (レス) id: f838d5d972 (このIDを非表示/違反報告)
りん - 主さんの投稿してる作品どれも大好きですーー！！陰ながら毎日更新楽しみにしてます；；大好きです(2回目) (2022年9月11日 0時) (レス) id: 6a6eeafa05 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：麗 | 作者ホームページ：http://thjkar.smd1209
作成日時：2022年9月9日 15時
