これでいいでしょ？【呪術廻戦】【男主】

🐉 ページ38

男主side

『九尾！！』

九尾｢はい。｣

ゴンッ

九尾に指示した直後だった。

微量な呪力の流れ。

完全に非呪術師のはずだ。

そのはずなのに、おかしいでしょ。

運動能力の高さが。

物理的な力だったら禪院家の双子の姉の方より断然上。

虎杖｢大丈夫か！！と、誰？？｣

恵｢逃げろっつったろ。｣

虎杖｢言ってる場合か。｣

それだけじゃない。

今までこんな物体なんて見ずに過ごしてきた子が、どうしてこう立ち向かえる？

イカれてる。

…悟が好きそうな子だな。

丸くなったけど、イカレっぷりは今も健在って感じだし。

虎杖｢ねね、会ったことないけどここの先生？穴開けまくってすんません！！｣

それにこの、フレンドリーな感じ。

ちょっと悟に似てる。

『僕は通りすがりの人だと思ってくれていいよ。』

虎杖｢なんだ！先生かと思った。｣

…絆されそうだ。

オﾞアァァァァアアアアﾞ

『！！避けて！！』

虎杖｢っ、！！｣

飛んできた拳から間一髪逃れる。

呪霊は標的が変わったのか、ピンク髪の少年を攻撃する。

物理的な力があったとしても……

虎杖｢ぐっ、！！｣

呪いは呪いでしか祓えない。

『そういえば伏黒くん、宿儺の指は？』

恵｢不意打ちで攻撃された時にアイツの方に飛んでっ、｣

それ、マズイ状況じゃない？

『っ、君！！今すぐ指を手放して！！このバケモノは呪いでしか祓えない！！』

虎杖｢指ってこれ？なんでこのバケモンはこの指狙ってんの？！それと、そういう大切なことは早く言ってよ！！｣

『それを食べればより強い呪力を得られる！だから今すぐっ、！！』

虎杖｢………………なんだ！そんなことか！！｣

ピンク髪の少年は指を宙へ浮かせる。

重力に従う指は、やがて下降する。

『！！馬鹿！！そんな事したら！！！！』

指が落ちる先は、ピンク髪の少年の口の中。

重力に逆らうことなく、その指は彼の体内へ入った。

呪物を喰った？！

特級呪物は猛毒だ、喰ったら100死に至る。

でも、万が一だ。

この子が耐えて…受肉したら。

彼へ向かっていく呪霊が粉々になって消え去る。

??｢ケヒッケヒッ｣









??｢あぁ、やはり！！｣








最悪だ。











特級呪物、両面宿儺の指が、

















宿儺｢光は生で感じるに限るなぁ！！｣














受肉した。

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