これでいいでしょ？【呪術廻戦】【男主】

🐉 ページ36

伏黒恵side

立ち振る舞い、呪力量、オーラ。

全て桁違い。

宿儺の指の影響か、体にまとわりつく様な嫌な呪力と逆に、何故か安心するような、そんな呪力。

『とりあえず、今は一般人を救助と、指の回収…ってところかな。』

全身黒色を身につけているからか、月光で輝く金色の髪が目立つ。

紅の瞳が俺を見据える。

恵｢…とりあえず、話は後でさせてください。｣

『そうだね。僕も聞きたいことあるから。』

男の人にしては長い髪をなびかせながら走るその人の背中を追う。

高専関係者か…？

いや、こんな人は今まで見たことがない。

五条先生の友人と言うなら、あの人のことだ。

少しは何か自慢でもしてくるはずなのに。

呪力量的に、五条先生と同等、もしくは…

恵｢(五条先生より強い。)｣

九尾｢A様。救出と回収、完了致しました。｣

恵｢？！？！(なんだ、この呪力…！！)｣

呪霊に囚われていただろう、非呪術師を2人軽々と抱えて、右手に宿儺の指を持つ人型の何か。

俺と同じ式神使い…？いや、俺なんかと一緒にしたらおかしいか。

九尾｢呪霊はそのまま停滞しています。その場から動けないのかと。｣

『そっか。ありがとう。

伏黒くん。』

恵｢！！はい、｣

『ほい、パース。』

そう言って投げられたのは、血の滲んだ札が巻かれた宿儺の指。

さっきまで体にまとわりついていた呪力がほとんど消えた。

『僕はちょこちょこいる呪霊達を祓うから、伏黒くんはそれを狙ってた本体をお願い。じゃ、また後で。』

そう言ってどこかへ走り去ってしまった。

🐉→←🐉

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す