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レオナside
いいものが見れた。久しぶりに帰ってきたかと思えば、腑抜けた面を晒したジル。毎年の恒例となっているが、やはり自分のお気に入りがフラフラとどこかに行くのは面白くない。
自分の部屋から食堂へと続く道を歩く。いつもと変わりない廊下だがふとその廊下にある鏡に目がいった。…あ?いつもと変わりないはずだがギラリと輝いた。
『なんだ…?まるで鏡の間かのような輝きだ…』
不思議に思い鏡を除く。しかしそこには、いつもと変わら無い自分が映し出された。
『……』
すると鏡の中の俺がひとりでに動き出し、そして此方へと手を伸びてくる。
『ガルル…誰だてめぇ…』
?「僕の猫ちゃんに手を出すだなんて、度胸があるね?」
『あ?』
鏡から出てきた手は俺胸元を掴み引き寄せる。
?「君と彼は天と地のさだ、あまりおイタしてると許さないよ」
『俺様に指図するな』
その言葉を聞いた鏡の中の俺はニヒルに笑って鏡の中に戻っていった。もう一度鏡を覗いてもおかしな所は何処にもない。何処のどつだかしらないがアイツは面倒臭せぇのをつれてきたらしい。
『…クックック……おもしれぇ…』
ジル「おい!レオナ一人で行くな。お前を起こしに来たのにこのまま何処かに消えられたら困るだろ」
尻尾を揺らしながら近寄ってくるジル。その首元には先程付けたキスマークがついている。
『いい眺めだ』
ジル「次はねぇからな」
『それ以上をしてやるよ』
ジル「懲りないな…男にそんなにかまって楽しいか?」
純粋に疑問なんだろう、口に手を当てて頭を悩ませる。
『お前だからな』
この言葉を何処まで本気に思っているのか、そこはさだかではないが。いつかものにしてやるよ。
ジル「…俺だったらラギーがいいな」
『はっ!趣味が悪ぃな』
ジル「そうか?……ま、冗談だが」
お前の方が誰よりも魅力的だ…。そんなことは言われねえけどな
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ラム - 分かりました更新頑張ってください応援してます (2021年4月15日 17時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
まいく(プロフ) - ラムさん» コメントありがとうございます。残念ながら画力が無くイラスト化する事が出来ないです: :すみません (2021年1月13日 2時) (レス) id: af86ca4274 (このIDを非表示/違反報告)
ラム - 夢主人公のイメージイラストが見てみたいです (2020年11月24日 14時) (レス) id: 53f56e15b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まいく | 作成日時:2020年10月4日 15時