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振り返れば、そこには目的の人物が腕組みをしながら立っていた。
ラギー「何してるんすか一体…入学式に姿を見せないと思っていたら突然現れて、つまみ食いなんて」
小言をいいながら近づいてくるブッチはまるで小煩い母親の様で…まぁ、母親だなんて概念は持ち合わせていないが。
『餓鬼に言い聞かせるように言うじゃねぇか』
ラギー「こんな事言いたかないすけど…やってることあんまり変わらないっすよ」
はぁ…と大きなため息をつくブッチ。どうやら大分お疲れのようだ
『そんなお前にこれをやるよ』
手に持っていた小瓶をブッチに投げると、上手く掴み中身を確かめる為に匂いを嗅いでいる
『怪しくねぇよ…可愛い可愛いリクルーターの同僚にひとつ貸しができたから頼んで作ってもらったんだよ』
頭の中に万年社畜のタコ足を思い浮かべながら話をする。あーでも、ないこうでもない、と忙しく仕事をしている姿がついこいつと被って見えてしまい、貴重な貸しをひとつ消費してしまった
ブッチ「セイレーンの涙？……なんすかコレ」
『お前に今とっても必要なものだ』
ブッチ「？？？」
『信じなくていいが、そいつを寝る前に一滴飲み物に垂らして飲んでみろ、嘘かと思うほどグッズりとそれでいて安らかな眠りにつけるぞ』
それはもう社畜のアイツがグッスリとソファで寝てしまうほどだ、朝になって皆が起き始めても爆睡だった
ブッチ「安らかな…って死ぬって意味すか？」
『オイオイ、よせよ…教師がそんなもん生徒に渡すかよ』
ブッチ「確かにアンタには色々とお世話になってますけど…」
ハイエナのサガなのか、ただ俺が信じられて無いだけなのか…怪しいと顔にデカデカと書いてあるブッチは悩むように首を傾げている
ジャック「……お前本当に教師なんだな」
そこに水を刺すように言葉にしたのがジャック・ハウル。つうかまだ疑われてたのか
『そうだよ、コイツがそう言ったんだ流石に信じてくれよ？』
そう困った顔でジャック・ハウルを見つめれば、流石純粋野郎、耳と尻尾が垂れ下がった
ラギー「ジャックくん、確かにこの人は教師だけど…そんな全部信じなくていいすからね」
『おい、なんだ？まだ新入生にお前が女だと言いふらしたの根に持ってるのか？』
ラギー「…本当にいつか…ユニーク魔法で踊らせてやりますから」
『冗談だ、それについては悪いと思ってる』
俺がケラケラと笑えば、二人共合わせたかのように呆れ顔を披露した
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ラム - 分かりました更新頑張ってください応援してます (2021年4月15日 17時) (
レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
まいく(プロフ) - ラムさん» コメントありがとうございます。残念ながら画力が無くイラスト化する事が出来ないです: :すみません (2021年1月13日 2時) (レス) id: af86ca4274 (このIDを非表示/違反報告)
ラム - 夢主人公のイメージイラストが見てみたいです (2020年11月24日 14時) (レス) id: 53f56e15b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まいく | 作成日時：2020年10月4日 15時
