Aquarium(2)

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side:Takahiro







『それでは会議を始めます』








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8月初旬、夏の真っ只中








いつもと変わらない仕事と
いつもと変わらないメンバー









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隆「今月末のショーについてですが...」









Aの会社と新作発表を兼ねたファッションショー
俺のブランドと協力して行ういわば、一大イベント








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隆「...と、ここまでが今の進捗具合です」








Aと力を合わせて
いい所まで作り上げてこれた









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実「うん、すごく順調だね」



秀「これなら間に合いそうだな」



隆「全部、清水さんのおかげだよ」









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「...お互い様ですよ」






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相変わらず、本当にお人好しだ








一旦チームを外れていたA
でも俺たちの会社側の大要望で戻ってきた









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俺の私情だけじゃなく
周りの人からも求められてるのは事実だ





これは全部、Aの人柄と実力









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『じゃあ続いてショーでの一応の流れについて...』









いつもと変わらない会議









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ただ、一つだけ大きな違いがあるのは









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『...と、なってますがどうですか？』








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真「...ええと思う、これなら人員も多く取らずに済むしな」









元はと言えばAはこの人の代わりに来た訳で
この人がチームに来ない訳が無くて









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なのに、









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『副社長にもご承諾頂いたので、これでいいですね？』



隆「...はい、もちろんです」









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俺の本能が
なぜかこの人を拒絶してる









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やりにくくて仕方ない





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『それでは会議を終わります』






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その声と共にどんどん解散していく人々









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俺も会議室を出ると
先に出ていた與真司郎を見つける








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その隣にいる、Aも







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このプロジェクトについて話してるみたいだ









真「中々スムーズに進んどるんやな」



「...順調です」



真「俺がおらんくても大丈夫そうやけど...」








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真「一応、見張ってないとな？」









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やっぱりあの人って
なんだか、おかしい感じだ








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