《実.況.者》小噺詰め (ページ2)

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キ.ヨさんページ2

◎キヨさんと別れる
襟元の紅、項の鬱血痕、背中についた爪痕。全てが物語っていた。事の始まりは半年前。私の仕事がバタついていた頃から始まったらしいその行為。相手からも私にコンタクトが来ている。別れてほしい。貴方と居ても楽しくないそうだ。貴方は邪魔者。そして昨日、朝帰りをした彼の鬱陶しそうな顔を見て笑ってしまった。「キヨ、別れよっか」

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◎キヨさんと別れたその後
あれからすぐに家を出て連絡先も消した。最後まで何も言わない彼だったけど、鍵を渡す時だけ小さな声で本当に行くのかと言った。仕向けたのは自分達の癖に、と眉を下げて笑えば泣きそうな顔をしていたことを覚えている。そうして1人になって3年。高学歴で高収入のIT企業に務める人と結ばれ、結婚も間近に迫った日。一人暮らしの部屋の前に佇む人影を見つけて息を飲んだ。「…キヨ、？」

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◎お題：【何でこんな事に】をお題にして、140字以内でSSを書いてください。
ただの友達、だった。そう思っていた。だからあの子をうっしーにも会わせた。女友達だっているわ！と自慢したくて。それが今やどうだ。あの子はうっしーが好き。うっしーもあの子が好き。そして、今や俺もあの子が好き。「何でこんなことになってんだよ…」深い溜息を吐いて頭を抱えた。勝ち目がねえ。

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わ.い.わ.いさん→←牛.沢さん