牛.沢さん ページ1
◎飲んで寝ちゃった牛沢さん
眠るあの人の顔から眼鏡を取ってあげる。熟々端正な顔立ちをしていると思う。くうくうと眠り続けるその人は私の気持ちを知らない。席を外した友人との繋がりで知り合った人。少し低い声。骨張った無骨な手。柔らかく微笑む姿。どれもが私を魅了する。少しくらいならバレないよね、と頬に口付けた時、締め切られた個室の扉が開いた。あ、やべ。
*
◎お題：【そろそろデレを見せてくれないか】をお題にして、140字以内でSSを書いてください。
真っ赤な顔をして小刻みに震える彼女を抱き締める。離せと涙目になりながら訴えかける彼女を無視して、離してやるもんかと言わんばかりに力を込める。耳元で小さく名前を呼べばビクリと肩を揺らして濡れた瞳を俺へ向け小さな声で俺を呼ぶ。あ、それやべぇかも。「お前さ、そろそろデレ見せてくんね？」
*
◎お題：【キラキラ】をお題にして、140字以内でSSを書いてください。
白い肌も大きな目もふっくらした唇。どれもが俺の好みに当てはまる。大きくはないけど形は綺麗そうな胸も良い。夏になるとボタンをひとつ開けて首元が顕になるのも好きだし、冬にはマフラーに口元を埋める仕草も好きだ。あーもう堪んねぇ、そのキラキラした笑顔、もっと近くで見てぇよ。
*
◎お題：【添い寝してあげようか？】をお題にして、140字以内でSSを書いてください。
ホラー映画が見たいと言ったあの子は、今や枕を抱きしめて画面を見つめたままぷるぷる震えている。小動物の様なその姿がなんとも可愛らしい。大きな音が鳴る度に腕に飛びついてくる姿が可愛くて仕方ない。「こんなに怖いと思ってなかった」「今日添い寝してやろうか」こくりとひとつ頷いた。え、マジか
*
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：小夜子 | 作成日時：2018年3月13日 19時
