12【救いの言葉と呪縛の言葉】 ページ17
(闇雲って、まさか…家族なのか？)
俺の頭では処理できない情報が飛び交って頭が痛くなる。けれど、男が闇雲を放して咳き込む声を聞いて慌てて我に返って闇雲のところに駆け寄る。
男は険しい顔をして俺を睨み、校長はそれをさえぎるように俺と闇雲の前に立つ。
『闇雲、大丈夫か？』
闇雲は俺を見ると驚いた顔をして立ち上がろうとするが血の出しすぎでよろめいて立つことができない。
『医務室に行こう』
俺は闇雲を背よって二人を置いて駆け出す。
闇「……いつから、聞いてた」
『…お前が土下座した所から』
闇「…よく、気づかれなかったな。気づかれてたら殺されてたぞ」
闇雲は力なく笑う。いつもの余裕さはなく、息をしてるのも苦しそうだった…俺は話しながら廊下を走って医務室に向かう。
医務室について治療をしてもらった闇雲、リカバリーガールはもう大丈夫だと言っていた。
『この後の試合は危険しろ、だって…それと、校長から伝言「何も心配することない、ゆっくり休みなさい」だって』
闇「それ、校長のマネ？」
『おう』
闇「地味に似てる…」
闇雲は面白かったのかｸｯｸｯｸｯと笑う、包帯だらけの闇雲。それでも、かっこいいのは本当に凄い。
闇「何も聞かないのか…」
闇雲は苦しそうに怯えたように言う
『聞かない、お前が言いたくなるまで聞かない。でもさ、俺たち全員、お前のどんな事を聞いても避けたりしないし、逃げたりしない…お前が俺たちに助けを求めるなら、どんなとこでも行くぜ！』
ニカッと笑うと闇雲は綺麗な瞳を見開いて俺を見てから視線をそらして「そうか、そうだよな」と言うと俺の方を向いて微笑む。
闇「ありがとう、いつか、絶対に話すから…待っててくれ」
『お、おう！待ってるぜ！』
その笑みは何かが解けたようにスッキリした顔をしていて、その微笑みに男の俺も照れてしまう笑みだった…
闇雲は強い。頭がいい。
けれど……
その分、俺たちが思ってる以上に闇雲の周りはまっ黒で沼になってる…
闇雲はその沼から絶対に逃げれれない…どんなに助けを求めても
その沼の正体を知るのは少し先の話
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マコ。 - めっちゃ面白いです！続き待ってます！無理をなさらないようにお願いします (4月18日 8時) (
レス) @page20 id: 93d48d551a (このIDを非表示/違反報告)
土方レモン(プロフ) - 続き待ってます!!更新頑張ってください！ (2020年3月1日 13時) (レス) id: fe9b87b91a (このIDを非表示/違反報告)
アリス - すっごくおもしろいです！！続き気になります！！更新楽しみにしてます！！ (2020年1月1日 22時) (レス) id: 6baede7e5c (このIDを非表示/違反報告)
モモ - 続き気になる!!、更新頑張ってください!!!! (2019年9月15日 19時) (レス) id: eb9a0c61ed (このIDを非表示/違反報告)
雪宮暦 - めっちゃ続き気になります！ 更新頑張ってください (2019年6月2日 23時) (レス) id: 8bc008a5bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美夜 | 作成日時：2019年1月31日 15時
