10【恐怖と呪縛の言葉】 ページ13
尾白は宣言どおり最後の試合を棄権した。
これで良い、これで…尾白は
あとは…俺が、俺がみんなを
やっと出来た、信頼できる仲間なんだ…
皆は
『はぁ、はぁ…ｯｳ』
何度も経験して慣れていることなのに…初めてこんなに今からやる事が『怖い』と思った。
何が違う、どうしてこんなに震えが止まらない、どうして…
あぁ、そうか…俺は
みんなに嫌われるのが…怖いんだ
今からやることに皆はどんな目で俺を見る？
そんなの『怒り』と『幻滅』そして今からやることによって生まれる『関係の崩れ』
怖い、嫌われるのが怖い、みんなに…仲間に冷たい目で見られるのが怖い…
こんなに恐怖に駆られるなんて事、
けれどこの恐怖はあの人に感じるものとは違って恐怖に混じる『悲しみ』
俺は皆に嫌われるのが怖くて悲しいんだ
震えが止まらない、みんなを傷つけたくない…
俺は…
弱い
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
緑谷Side
闇雲は試合開始まで誰も見かけなかったから少し心配していたけれど時間通りに土俵に上がった。
切「なんか…一方的すぎないか？」
上「一方的というか…闇雲の奴なんで避けてばっかりなんだ？」
そう。相手は芦戸さん身体能力が高さを活かす用に個性を使う戦い方は彼女にとても向いているし一切攻撃の手を休みない。
それに対して闇雲くんはそんな芦戸さんの攻撃を笑うように簡単に避ける彼に「流石」としか言えない。
けれど彼はさっきから避ける事しかしていない。
芦戸さんも体力がなくなって息切れをする中彼は一切疲れた様子もない。
闇「攻撃の手をやめるな…続けろ」
芦「言われなくても！」
また攻撃を始めた芦戸さん。すると、闇雲は片足を上げて芦戸さんを蹴り飛ばす。
突然の攻撃。
芦「やっと本気で戦う気になっ……ッ!!」
芦戸さんは立ち上がろうと手をつくと痛みに耐えるように顔をしかめる。その腕は闇雲の蹴りを受け止めた方の腕だった。
闇「……骨、ヒビが入ったんだろう。棄権しろ」
芦「…棄権するわけ無いじゃん！」
闇「……(お願いだから、もう。やめてくれ)」
その彼の本音は僕たちに届くことはなかった…
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マコ。 - めっちゃ面白いです！続き待ってます！無理をなさらないようにお願いします (4月18日 8時) (
レス) @page20 id: 93d48d551a (このIDを非表示/違反報告)
土方レモン(プロフ) - 続き待ってます!!更新頑張ってください！ (2020年3月1日 13時) (レス) id: fe9b87b91a (このIDを非表示/違反報告)
アリス - すっごくおもしろいです！！続き気になります！！更新楽しみにしてます！！ (2020年1月1日 22時) (レス) id: 6baede7e5c (このIDを非表示/違反報告)
モモ - 続き気になる!!、更新頑張ってください!!!! (2019年9月15日 19時) (レス) id: eb9a0c61ed (このIDを非表示/違反報告)
雪宮暦 - めっちゃ続き気になります！ 更新頑張ってください (2019年6月2日 23時) (レス) id: 8bc008a5bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美夜 | 作成日時：2019年1月31日 15時
