act:02_3(麻耶side) ページ11
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俺と聡は公園を出ていったAを追いかけた。
「相楽、待てって」
「なに?」
聡は10メートルぐらい先を歩く相楽の背中に向かって声を掛けた。相楽は呼び止められると、足を止めて後ろを振り返った。少し警戒するように俺たちの方を見た。
「かっこいいなお前」
「は?」
まさか聡が相手を認めるようなことを言うと思わず聡の方を見る。相楽も俺たちが何を言い出すのかと構えていたのだろう、度肝を抜かれたような表情で聡を見た。
「普通だったら見て見ぬ振りするだろ」
「あーゆの嫌いなだけ」
「昨日は達也に喧嘩売るわ、男5人相手に飛び込んでくわ、女のくせに度胸あるよな」
「女のくせには余計だわ」
聡は相楽に興味を持ったようだった。さっきまでは警戒した様子だった相楽も穏やかな表情で聡と話している。
喧嘩しないときの相楽は優しい雰囲気をしっかり持っていて、女子らしい。確かに相楽は女だけど、そこら辺の女子高生と違って俺たちと似たようなものを持っている気はする。気がするだけだけど。
「あ、俺は2年C組の野口聡、よろしくな」
聡は、まだ彼女に自己紹介をしてなかったことを思い出して自己紹介をした。
「同じ2年C組の寺川麻耶、よろしく」
聡に連れて、自分の名前を伝えた。
「相楽A、よろしく」
相楽も俺たちに名前を伝えると、軽く会釈をした。
「学校、行こうぜ」
聡の一声で3人で一緒に学校へ行くことになった。女と一緒に登校する姿を他校から見られることなんて気にせずに学校へ向かって歩いた。
10.
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はる - マジすか学園5が好きだったので、この上ない最高のコラボで嬉しいです!続き楽しみにしてます。 (2019年1月19日 19時) (レス) id: 9c6b3425c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:s | 作成日時:2018年12月31日 18時