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Aから香るようになった匂いを僕が好きだと思ったのは、前から知ってたからなのかな……。
現実で僕の頭の中にいるのはAなのに、
少しの仮眠でも目を閉じて寝てしまうと夢に出るのはベクの彼女のAだった。
夢の中で妹にどんどん惹かれていく僕。
それが、今ここで可愛い寝顔を見せてくれているAじゃなく、あっちでヒョンのTシャツの匂いを嗅いでる女と同一人物なんて。
「これ、しうちゃんの匂い薄くなってきた」
「ちびA怒ってたよ。洗濯したやつじゃ嫌だって。わたしはどっちでもいいけど」
……あの妹は本当に、こいつなのか？
「そろそろ戻ったら？ 」
「嫌！ 」
Aとずっと居てくれるなら、それに越した事はない。
だけど今の状態だと、その内ベクが恋しくなって仲直りしたら、きっともう僕達の所には来てくれない気がする。
なによりミンソクヒョンが、何か気付いてそうなのが気になる。
やっぱり1度戻そう。
ベクが探してる事を伝えても、あと1ヶ月は会わないと言い張るからミンソクヒョンを餌に宿舎へ誘導した。
まんまと喰い付いてくれたので、嫌がる振りをしながら一緒に宿舎へと向かう。
ちょっと話すだけなんて言ってるけど、まあ無理だろうな。ベクが宿舎に居ないって情報も与えておいたし。久しぶりに会った男女がする事なんて決まってる。
玄関へ入ったらヒョンの部屋へ進む明るい背中を見送った後、僕は自分の部屋でこれからの計画を考える。
今日は、とりあえずミンソクヒョンとだけ会わせて、、、ん？
ドタバタと廊下を走る音が聞こえてきたと思ったら部屋のドアが開いて、さっきのルンルン顔と180度変わった涙目の彼女が現れた。
「え、どうしたの。ヒョンいなかった？ 」
「しうちゃんっ、女といるっ！ 」
え、そんな筈、、、「しうちゃんまだおっさんになってないのに。どうしよ、ショック過ぎて逃げてきちゃった。どうしよ、どうしよ。……駄目、そんなの駄目。邪魔してくる！ 」
そして飛び出していった数分後、僕の名前を叫ぶ声が聞こえてきたかと思ったら、わぁわぁ泣いて戻ってきて、頭を壁に打ち始めた。
「ちょっと、落ち着いて、」
止める僕の声なんか聞こえて無いのか、100番100番と何かの呪文の様に壁に向かって唱えている。
これ、ついに頭までおかしくなったんじゃないか？
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もにか(プロフ) - ミヨンさん» コメントありがとうございます(//∇//) 需要は無いけど書きたい！ で書いた物なので読んで貰えて本当に嬉しいです。本当に本当にありがとうございました（ ; ; ） (2017年1月22日 7時) (
レス) id: 8278efcdb6 (このIDを非表示/違反報告)
ミヨン(プロフ) - はじめまして、今日初めて読ませていただきました!溺愛系お兄ちゃんが面白くて一気に読んだ後、卵のことが気になり本作読んで最後は思わず感動して泣いちゃいました〜(。´Д⊂)素敵なお話ありがとうございました(*´Д`)他の作品も楽しみに読ましてもらいます (2017年1月20日 22時) (レス) id: d8c9e54d67 (このIDを非表示/違反報告)
もにか(プロフ) - アユさん» アユさんありがとうございます（ ; ; ）最後まで見て頂けて嬉しいです。 卵を産み落とした頃はこんな結末は考えてなくて、ギョンスがひたすらペンギンを愛でるだけの予定でした (2016年11月14日 18時) (レス) id: 8278efcdb6 (このIDを非表示/違反報告)
アユ(プロフ) - ハッピーエンドはないとはじめからわかっていたものの、やはり寂しくて悲しくて仕方なかったです。。楽しく読ませていただいてました！ありがとうございました(^^) (2016年11月5日 12時) (レス) id: 8f9a3f60ce (このIDを非表示/違反報告)
もにか(プロフ) - akkoroさん» ありがとうございます（ ; ; ） 泣いてもらえるなんてー、もうなんといっていいかわかりません。書いて良かったです (2016年10月30日 18時) (レス) id: 8278efcdb6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もにか
| 作成日時：2016年9月4日 4時
