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「……A、髪、切ろうか」
艶のある黒髪が僕の頰を撫でる。
この綺麗な髪を触るのが好きだったけど、何しろ今は顔が僕だ。
「イヤ! 」
僕に負けず劣らずの三白眼で上から睨みをきかせる。
「短いの似合うと思うよ」
だって顔が僕だし、、、絶対短い方がいい。
「絶対イーヤっ! 」
大きな声を張り上げて可愛くない顔をしたAが僕の上からおりて、そっぽを向いた。
なんで? 髪は女の命ってやつ? 中学生ってもう女なわけ? ……女子はませてるもんな。
「A、分かったから。じゃあさ、服買いに行こうか」
損ねた機嫌を取り戻す為に提案。
ちょうど、ファッションに興味がある年頃だろう? 元ペンギンだけど。
とにかく昨日までの服は、どう頑張っても着れないだろうし新しい服が必要だ。
「うーん、、、」
顎に手を当てて何か考えてるA。視線はちゃんと僕へと戻って来た。
「いい、大きくなったからギョンスの服着る」
「ミンソクヒョンの服は、持ってこれないよ? ちょっともうバレそうだし」
「ギョンスのって言ってるでしょ! もう、これもしうちゃんに返しといて」
そう言ってパジャマにしてたヒョンの服を脱ごうとするAを間一髪止めた。
僕の顔に付いてる膨らみを見たくない、その一心で。
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もにか(プロフ) - ミヨンさん» コメントありがとうございます(//∇//) 需要は無いけど書きたい! で書いた物なので読んで貰えて本当に嬉しいです。本当に本当にありがとうございました( ; ; ) (2017年1月22日 7時) (レス) id: 8278efcdb6 (このIDを非表示/違反報告)
ミヨン(プロフ) - はじめまして、今日初めて読ませていただきました!溺愛系お兄ちゃんが面白くて一気に読んだ後、卵のことが気になり本作読んで最後は思わず感動して泣いちゃいました〜(。´Д⊂)素敵なお話ありがとうございました(*´Д`)他の作品も楽しみに読ましてもらいます (2017年1月20日 22時) (レス) id: d8c9e54d67 (このIDを非表示/違反報告)
もにか(プロフ) - アユさん» アユさんありがとうございます( ; ; )最後まで見て頂けて嬉しいです。 卵を産み落とした頃はこんな結末は考えてなくて、ギョンスがひたすらペンギンを愛でるだけの予定でした (2016年11月14日 18時) (レス) id: 8278efcdb6 (このIDを非表示/違反報告)
アユ(プロフ) - ハッピーエンドはないとはじめからわかっていたものの、やはり寂しくて悲しくて仕方なかったです。。楽しく読ませていただいてました!ありがとうございました(^^) (2016年11月5日 12時) (レス) id: 8f9a3f60ce (このIDを非表示/違反報告)
もにか(プロフ) - akkoroさん» ありがとうございます( ; ; ) 泣いてもらえるなんてー、もうなんといっていいかわかりません。書いて良かったです (2016年10月30日 18時) (レス) id: 8278efcdb6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もにか | 作成日時:2016年9月4日 4時