仁愛のこころ ページ44
事務所に向かうバンの中、隣に座ったベクがさっきから僕に顔を近付けては変な声を出している。
「ん？ ん？ ん？ いや、違うか。ん、んー……」
「……なに？ 」
鬱陶しく近付くベクを腕で押しながら睨みつける。
「ギョンスからAの匂いがする気がして。や、でもそんな事あるわけない。一応、お前の部屋も散々探したし」
げ。
Aの香りが昨日までより、好きな匂いに変わってて、大きい方のAが爆睡してるのをいい事に僕の腕の中に抱き締めて寝たから、きっとそのせいだ。
シャンプー？ ボディーソープ？
どっちか分からないけれど、ベクの彼女が住みだして、まだ数日なのに僕とAの家が彼女色に染められていく。
「まだ帰ってこないの？ 」
白々しくも今、2人はどうなってるのか知る為に尋ねる。家にいる方は馬鹿な話しかしてこないし。
「携帯の電源切ってるし、韓国語教室にも休むって連絡してるし、もう日本に帰ったのかも。俺、あいつが日本で何処に住んでたとか何も知らないんだけど」
自嘲気味に笑うベクに悪い事をしている様な気になるけれど、Aの事がバレると困るから何も言えない。
「ヒョン！ 本当に知らない？ Aの事、隠してない？ ヒョンとこに連絡来てない？ 」
疑いの目で助手席に座るミンソクヒョンに話し掛けるベク。
「来てないし隠してねーよ！ お前が本気で怒鳴ったりするからだろ」
「だって……はぁ。あー、ちゃんと飯食ってんのかなぁ」
ちゃんと食べてるよ。食べ過ぎなくらい。
Aのご飯も用意してくれるから助かってる。
「……日本に帰ったんなら、韓国語教室には辞めるって伝えるんじゃない？ 」
せめてもの償い。
「そっか！ そうだよな！ あいつどんな時でも飯だけは食うからスーパー張ってたら見つかるかも！ ギョンスありがとな」
余計な事を言ってしまったせいで家に帰ってから、近くのスーパーで食中毒が出たからと、2人を遠くのスーパーに行かせる破目になってしまった。
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もにか(プロフ) - はるさん» はるさんありがとうございます（≧∇≦）神様にすっ飛ばされたいいとこもギョンスの夢に出てくるので楽しみにしていて下さい(^з^)-☆ (2016年9月2日 4時) (
レス) id: 8278efcdb6 (このIDを非表示/違反報告)
もにか(プロフ) - mgさん» mgさん(^з^)-☆ありがとうございます！ そこ褒められると思ってなかったので照れます（≧∇≦） (2016年9月2日 4時) (レス) id: 8278efcdb6 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - なるほど、溺愛お兄ちゃんに繋がっているのですね！！繋がりに気付けた時すごく嬉しいですし、ほんとに繋がり方が天才です（ ; ; ）！ (2016年9月1日 23時) (レス) id: 9069106537 (このIDを非表示/違反報告)
mg(プロフ) - 話の繋げ方がどの話も天才的すぎて！！やばいです！！ (2016年9月1日 23時) (レス) id: 33509aae55 (このIDを非表示/違反報告)
もにか(プロフ) - ひつじさん» 買ったげて買ったげてー！笑 スキャンダラスでのギョンスの発言の真意も想像して楽しんでくれれば嬉しいです（≧∇≦） (2016年9月1日 17時) (レス) id: 8278efcdb6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もにか
| 作成日時：2016年7月27日 22時
