0 ページ34
彼女を見たAは大いに喜んだ。
腕を上下に振りながら部屋中を走り回って、飛び跳ね、僕に抱き着き、感謝を述べてそれから、ベクの彼女に抱き付いた。
喜び方はペンギンの時から変わっていない。
僕はAの為に、彼女に聞きたい事も言いたい事も全て自分の中に閉じ込める。
「何して遊ぶ？ 」
ベクの彼女がAの髪を撫でながら優しく話しかける。こうやって見ると、やっぱりそっくりだ。
彼女の年齢から言って、子供にしたらAは大きい気もするけど、妹では離れ過ぎている。
「あのね、おままごとしたい！ ギョンス下手くそだから！ 」
「うんうん。ギョンス下手だよね。お姉さんに任せなさい！ 」
……おい。
早速おもちゃ箱の中からままごとセットを持ってくるA。
「ギョンスお父さん役ね」
大きい方のAにそう言われ下手くそである僕も付き合う事に。
おもちゃのまな板の上で野菜や魚を切るAから、それはスタートした。
「お父さん、もうご飯出来るからちょっと待っててね」
僕以外の配役は知らされて無いけど、どうやらAはお母さんかな。
「うん。今日の晩御飯は何かなあ」
下手くそ下手くそと言われるのを挽回する為に、恥ずかしいけど乗ってみる。
「今日は、お父さんのだいだいだーい好きなイカリングよ。おほほ」
それは自分の好物だろ。
そういえば、Aミンソクヒョンがイカ嫌いな事知らないのかな。
「ピンポーン！ 」
大きい方のAがチャイムを鳴らして家に入ってくるふり。
「 誰かしら、ちょっと待って下さいな。あら！ 久しぶり！ こんな時間にどうしたの？ 」
「奥さん聞いてよー！ うちの旦那ったら浮気してるらしいの！ 」
一体誰役なんだ？ 既についていくのが辛くなってきたんだけど。
「えぇ！ あのベッキョンさんに限ってそんな〜」
あ、ベクの奥さんか。
A、ベクの事も知ってるんだ。まぁ知ってるよな。
ベクが浮気って、逆だろ。逆。
「もう、わたし、ムカついてムカついて、何か懲らしめる方法無いかしら」
「そうね〜、あなた、どう思う？ 」
うわっ、ふられた。
どうしよう。つまんない事言ったら又下手くそだって馬鹿にされる。
「……男の浮気は仕方無いんじゃない？ 」
パッと思い付いた事を言うと、キッと効果音が付きそうなくらい2人から睨まれた。
はい。間違えた。
ビシビシ感じる冷たい空気に、お願いだからもう振らないでくれと切に願う。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1912人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「EXO」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
もにか(プロフ) - はるさん» はるさんありがとうございます（≧∇≦）神様にすっ飛ばされたいいとこもギョンスの夢に出てくるので楽しみにしていて下さい(^з^)-☆ (2016年9月2日 4時) (
レス) id: 8278efcdb6 (このIDを非表示/違反報告)
もにか(プロフ) - mgさん» mgさん(^з^)-☆ありがとうございます！ そこ褒められると思ってなかったので照れます（≧∇≦） (2016年9月2日 4時) (レス) id: 8278efcdb6 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - なるほど、溺愛お兄ちゃんに繋がっているのですね！！繋がりに気付けた時すごく嬉しいですし、ほんとに繋がり方が天才です（ ; ; ）！ (2016年9月1日 23時) (レス) id: 9069106537 (このIDを非表示/違反報告)
mg(プロフ) - 話の繋げ方がどの話も天才的すぎて！！やばいです！！ (2016年9月1日 23時) (レス) id: 33509aae55 (このIDを非表示/違反報告)
もにか(プロフ) - ひつじさん» 買ったげて買ったげてー！笑 スキャンダラスでのギョンスの発言の真意も想像して楽しんでくれれば嬉しいです（≧∇≦） (2016年9月1日 17時) (レス) id: 8278efcdb6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：もにか
| 作成日時：2016年7月27日 22時
