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ほぼ写真で埋めつくされていたトークに、初めて彼女からハングルの文字が届いた。
「ギョンスすぐ帰ってきて！ 」
Aに何かあったんだ。
だけど僕はメンバーと一緒にバンに乗って宿舎に向かってる最中で、電話出来る状況じゃない。
心臓がかつて無いほど激しく音を立て、手に汗を握る。
やっと宿舎に着いて、コンビニに行くふりをして皆んなを先にエレベーターに乗せ、僕は後から1人でAの待つ部屋へ向かった。
急いで鍵を開け中に入ると、プールで遊んでるのか水音が聞こえてくる。
少し安心して、部屋へ向かうと、入り口近くに立ってたベクの彼女が泣きそうな顔で僕を見てきた。
「どうしたの？ 何かあったんだと思った」
「ギョンス、あれ……」
彼女の差したプールの中にはペンギンのぬいぐるみがプカプカと浮いていて、それから小さな女の子がバシャバシャと水面を叩いて遊んでいる。
「え？ 誰あれ。え、Aは？ 」
プールに近付いてぬいぐるみを掴む。
Aがぬいぐるみに変身したから、びっくりしたんだな。
あれ、あれ、違う。これも、これも。
「あー！ ギョンスおかえりー」
夢中で遊んでいた女の子が、振り返り僕の顔を見て飛びついて来た。
「え、ちょっと、離れて」
小学生くらいの女の子。何故か裸。
「この子、誰？ 」
ベクの彼女を見ると気まずそうな顔。あれ、なんか似てる？
「もしかして、妹？ にしては年が離れてるか。子供？ 」
「ち、違うよ。それ、ペンギンのAちゃんだよ」
………………は？
「何言ってんの。で、Aはどこ？ 」
「ギョンス？ Aだよ。帰ってくるの遅いー」
濡れた体で、また僕にしがみつく小さな少女。
「……どういう事？ 」
「一緒に昼寝して、起きたら、女の子になってた」
「へ？ 本当に？ 」
「うん。わたしもびっくりして、部屋中探し回ったんだけど居ないし、自分がAだって言うし、ギョンスの事も凄い詳しいし……」
「……Aなの？ 」
しゃがみこんで、少女の顔を見つめる。
「うん！ Aだよ！ やっと人間になれた！ 」
僕に抱きつき、首の匂いを嗅ぐ少女。
Aもここが好きでよくクチバシで挟まれた。
ペンギンが人間に変身した。
にわかには信じがたい、この出来事を僕がすんなり受け止められたのは、最初から可笑しな事の連発だったから、もう正常な思考は麻痺していたんだと思う。
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もにか(プロフ) - はるさん» はるさんありがとうございます（≧∇≦）神様にすっ飛ばされたいいとこもギョンスの夢に出てくるので楽しみにしていて下さい(^з^)-☆ (2016年9月2日 4時) (
レス) id: 8278efcdb6 (このIDを非表示/違反報告)
もにか(プロフ) - mgさん» mgさん(^з^)-☆ありがとうございます！ そこ褒められると思ってなかったので照れます（≧∇≦） (2016年9月2日 4時) (レス) id: 8278efcdb6 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - なるほど、溺愛お兄ちゃんに繋がっているのですね！！繋がりに気付けた時すごく嬉しいですし、ほんとに繋がり方が天才です（ ; ; ）！ (2016年9月1日 23時) (レス) id: 9069106537 (このIDを非表示/違反報告)
mg(プロフ) - 話の繋げ方がどの話も天才的すぎて！！やばいです！！ (2016年9月1日 23時) (レス) id: 33509aae55 (このIDを非表示/違反報告)
もにか(プロフ) - ひつじさん» 買ったげて買ったげてー！笑 スキャンダラスでのギョンスの発言の真意も想像して楽しんでくれれば嬉しいです（≧∇≦） (2016年9月1日 17時) (レス) id: 8278efcdb6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もにか
| 作成日時：2016年7月27日 22時
