偶然の繋がり ページ23
「一ノ瀬とA？！どういうことだ？！」
「ほら、一ノ瀬くん病院にいるでしょ？偶然Aちゃんと会ったみたい。」
秋の携帯の画面には一ノ瀬とAが笑顔を浮かべていた。
「2人とも、明日手術するらしいわ。早くみんなに会いたいってAちゃん言っていたみたいよ。」
「一ノ瀬と会ってんのか！なぁ、みんな！今日の放課後、部室行こうぜ！Aと一ノ瀬に動画送ってやろうぜ！手術頑張れよ！ってな！」
円堂の提案に3年生のみんなは「そうだな！」と笑顔を浮かべる。
「俺も早くAに会いてぇなぁ……。」
円堂は今は空席のAの席を見ながら誰にも聞こえないような声でポツリと呟いた。
(そういえば、Aは転校してきてからずっと俺の隣に居たよな。席だけじゃなくて、登下校中も、部活でも、いつも隣に居たな。数日離れてるだけで、こんなに寂しくなるんだな。)
放課後、サッカー部の部員たち全員でAと一ノ瀬に応援のメッセージを動画に撮り、それぞれの携帯へとメールを送った。
ーーーーーーーーーー
「ん？メール？こんな時間に？」
携帯の着信音に目が覚めた一ノ瀬が携帯を開く。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
一ノ瀬君へ
手術、頑張ってね！みんなで応援してるね！
早く元気になって雷門に戻ってきてね！
秋より
追伸、久しぶりに部室へ行ったのよ！後輩達も一ノ瀬君に会いたがってたわよ！
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秋からのメールに添付された動画を見る。
懐かしいメンバー達の顔と声、騒がしいやりとり、大きな笑い声と笑顔。
「円堂達、全く変わってないなぁ…。」
秋から送られてきた動画を見ていると自然に口元が緩んで笑がこぼれる。
「Aちゃんにもこの動画送ったんだろうけど、Aちゃんが見るのは、手術が終わってからなんだろうなぁ…。」
夜間に手術が始まったAの無事を祈りながら、一ノ瀬も手術を受ける準備を始めた。
それから2時間後に一ノ瀬の手術も始まり、その1時間半後には手術は無事成功し終えた。
「俺の手術が終わったってことは、Aちゃんも手術終わってるはずだよね。」
麻酔がきれ、目が覚めた一ノ瀬は松葉杖を突きながらAの病室へと向かった。
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りぃこ - なんだこの優しい世界｡｡。 ストーリーにも泣けたけどコメ欄にも泣けた。 いい人にもいい作品にも出会えた。 もう悔いることは何もない。しばらくこの余韻に浸っていよう。 (2020年8月7日 3時) (
レス) id: 93f58bce86 (このIDを非表示/違反報告)
かなり - でも、体には気をつけて頑張って下さい！こんな事しか書けなくてすみません。でも書かせて下さい！これからもずっと応援しています！！ (2020年6月29日 20時) (レス) id: 8805bfa010 (このIDを非表示/違反報告)
かなり - この小説を作ってくれてありがとうござます！！私も聴覚の障害はないのですが、この小説を読んでいると障害を持っている人達の気持ちが分かってとても感謝しています！！このご時世いろいろ大変だと思います！ (2020年6月29日 20時) (レス) id: 8805bfa010 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっちー - 一緒に頑張りましょう！ (2020年6月28日 4時) (レス) id: 181c5fcd33 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっちー - でも、今でも同年代の男の子を見ると、私の事を噂しているのではないかと、思ったりしています。後、私は、アスペルガー症候群という自閉症です。なのでヒトについてよく分かりません。この苦しみは理解されることはないと思います。 (2020年6月28日 4時) (レス) id: 181c5fcd33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼岸ノ撫子 | 作成日時：2020年6月4日 12時
