2 ページ4
そういうと、相手は少し寂しそうな顔をした。
ちょっと言い方悪かったかな…？
『あ、そういう事じゃなくて、その…ですね
会ったとしても記憶にないというか…』
「…そのことはもういい」
『え？』
「とにかく、俺は癒和さんのことが好きだ。
でも学科が違くて会えねぇから
そのボタンを通して会おうと思う」
『そんな、急に言われても…』
「勉強も、クラスのことも、困ったことがあったら
いつでもそれを押してくれ」
『ちょ…ちょっと…！』
行っちゃった…
………どういうこと？
会う？私に？あの人が…？
『好き…？』
急な話の展開に困惑する。
面識ゼロ、なんなら記憶上今日話すのが初めて。
なのに…
『なんで！？！？！？！？』
「…五月蝿い」
『あ、ごめんなさい…』
通りすがったヒーロー科の相澤先生に怒られた。
『たすけて心操くん……』
朝、いつも通り心操くんが2番目に教室へ入る。
私はあのあとからずっと昨日のことで悩まされ中。
もちろん馬鹿正直に話そうとは思わないけど
なんとなく助けを求めてみた。
「？」
『…心操くんさ、今まで会ったことないって思ってた人でも実は面識あった…みたいなことってある？』
「ないだろ」
『だよね…』
「なに、なんかあったとか？」
『いや…そんな大したことないけど、
あるのかなぁって…』
「よく知らねーけど…
昨日のスイッチはどうなった？」
『あー…なんかね、
特に異常はなさそうだからって返された』
「何した？」
『…大変だったよー、先生に渡したら急に分解されて、変なものもないしただのスイッチだってさ』
「へー」
『本当だってば！！！！』
「あーそう」
うそ、それはうそです心操くん…
ガッツリ鞄の中にあります…
だって家に置いててGPS機能が発動するとかして
変に特定されたら大変だし…
絶対そんなことありえないけど…
「そういえば」
『なに？』
「全国版の新聞に、雄英生1年代表で
ヒーロー科の轟が取材されたって」
『と、とどろき！？！？！？！？！？！？』
「なんでそんな驚くんだよ…」
『ごめんなんでもない…』
唐突のご登場でビックリした…
にしても新聞って何…？
どうしてよりによってあの人が…
とにかく……！
押せるわけないからあんなの…
それに知られたら大変なことになりそう。
頑張って隠して、早急にお返ししなきゃ…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 198人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
要 - 続きを下さい……ﾄﾞｹﾞｻﾞ (2021年12月16日 0時) (
レス) @page9 id: 5a0f0dfb22 (このIDを非表示/違反報告)
あああああ - 続きが見たいです。相澤先生何言うんだあああああ (2021年10月30日 9時) (レス) @page6 id: d8f87a4e62 (このIDを非表示/違反報告)
有泉実樹 - うん(⌒▽⌒)長押し(⌒▽⌒)(⌒▽⌒) (2021年10月27日 22時) (レス) id: 641a3c9cd6 (このIDを非表示/違反報告)
リミックス - 連打連打連打連打連打連打(以下省略) (2021年10月21日 4時) (レス) @page3 id: 34ccce3c3b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さくらもち | 作成日時：2021年10月21日 0時
