赤いボタン ページ1
「おい、」
『…？』
「なんか下駄箱に入ってた」
誰もいない教室に一番乗りで入るのが日課。
静かで物音一つ聞こえない、
普段の日常とはかけ離れたこの空間が好き。
そこにいつも通り、2番手として登校してきた
クラスメイトの心操人使くん。
彼は片手に小さなダンボールを持っていた。
『おはよう心操くん……それ、私に？』
「たぶん」
なんだろう…
差出人不明のこの箱はどうやら私宛らしい。
もしかしたら、遠くに住んでいる親からの
仕送りかもしれない…そう思ったけど
わざわざ学校に送る理由が分からないし、
それはなさそうだ。
箱に貼られたビニールテープを
筆箱の中の使い古されたハサミで切る。
かなり厳重に巻かれたそれは、
切れ味の悪いハサミで切ることが難しかった。
横からぬっと顔を出し、箱の中身を覗く心操くん。
私は恐る恐る、中身を開けた。
『…なにこれ？』
「ボタン…だろ」
中に入っていたのは赤色のボタン。
漫画やアニメでよく見るようなものだった。
なんだか押しちゃいけない気がして
赤い部分を触れないように、そっと取り出す。
同時に、一枚の紙がひらりと落ちてきた。
『手紙？』
ーこのボタンを押してくれたら、
いつでも会いにいくー
綺麗な字で、かなり達筆だった。
それでも女子特有の可愛らしい字体ではない。
「怪しすぎるだろ」
『押す？押しちゃう？』
「やめといた方がいい、敵の罠の可能性もある」
入学して以来、常に2度、
敵の侵入が発生しているこの高校。
確かにそのリスクもある。
『けど、』
「ホームルームが始まったら、先生に渡せ」
『えぇ…』
なんだかそれではつまらない。
心操くんのお気遣いは有難かったけど
素直に返事をすることはできず、
私の中で、そのスイッチに対しての好奇心が
膨らむ一方だった。
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要 - 続きを下さい……ﾄﾞｹﾞｻﾞ (2021年12月16日 0時) (
レス) @page9 id: 5a0f0dfb22 (このIDを非表示/違反報告)
あああああ - 続きが見たいです。相澤先生何言うんだあああああ (2021年10月30日 9時) (レス) @page6 id: d8f87a4e62 (このIDを非表示/違反報告)
有泉実樹 - うん(⌒▽⌒)長押し(⌒▽⌒)(⌒▽⌒) (2021年10月27日 22時) (レス) id: 641a3c9cd6 (このIDを非表示/違反報告)
リミックス - 連打連打連打連打連打連打(以下省略) (2021年10月21日 4時) (レス) @page3 id: 34ccce3c3b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくらもち | 作成日時：2021年10月21日 0時
