絶対的ヒロイン。 【HQ】

第8話 ページ9

あれからドリンクとタオルを皆さんに配って今日の部活は終わった。

正式に入部するかはもう少し後でもいいと澤村先輩が言ってくれたので考えてみることにした。

……でも人見知り激しいし1年生の山口君と2年の人達以外話したことがないし迷うなあ。

なんて考えていると

｢よし、沢渡も一緒に帰るぞ。｣


と、澤村先輩が言った。

『え、いいんですか？』

｢あぁ、今日見学だけって言っていたのに手伝ってくれたしな！お礼になんか奢るよ｣


そう言って笑っていた。


『じゃあお言葉に甘えて。』

ニコリと先輩に笑うと

満足げに先輩も笑っていた。

｢A、家変わってないよな？送っていくからな！！｣

夕が大きな声で私に話しかける。

そういえば中学の頃は夕に送ってもらっていたな。

なんて暖かい気分になっていると

｢えー、西谷くんいつも私のこと送っていってくれたのに！｣


パリン、と空気が割られる音がした。

ほんと空気読めないよね。


ヒロインなんだからもっと大人しくしてればいいのに。




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これからどんどんシリアスが入っていき内容も
暗くなります。…スランプなので少し遅れ気味です。すみません。

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